ヤガミヒメ|八上比売・八上姫
ヤガミヒメ
古事記:八上比売
出雲風土記:記載なし
別名:八上姫
ヤガミヒメの特徴
容姿端麗・意志の強さ・余計な一言
ヤガミヒメの御神徳・御利益
美容&美肌・子宝・安産
ヤガミヒメの系譜
父:不明
母:不明
夫:オオクニヌシと一夜だけ
子:キノマタ(木俣神)
ヤガミヒメにまつわる神話
因幡の国に生まれる
鳥取市河原町に生まれたヤガミヒメは容姿端麗で、出雲の国にもその噂が届くほど。多くの男性から求婚をされる、モテモテな姫様でした。
因幡の白兎神話 – オオクニヌシとの出会い
ヤガミヒメの美しさを聞きつけたオオクニヌシのお兄さんたち。弟のオオクニヌシを荷物持ちとして従え、ヤガミヒメの元を訪れます。
因幡の国の海辺を通りかかった時、傷を負って泣いているウサギに出会います。兄たちはウサギをだまし、さらにウサギの傷を悪化させてしまいます。荷物持ちのため最後にやってきたオオクニヌシは、薬草を用いてウサギの傷を回復させました。
するとウサギは予言を放つのでした。
「オオクニヌシさんは必ずヤガミヒメと結ばれるでしょう」
そしてその予言どおり、オオクニヌシとヤガミヒメは結ばれたのでした。
オオクニヌシとの別れ
因幡の白兎の予言を真に受け、ヤガミヒメは余計な一言を言ってしまいます。
「私はオオクニヌシ様以外とはお付き合いしません」
それを聞いたオオクニヌシの兄たちは怒り狂いました。この一言がきっかけでオオクニヌシは兄たちから命を狙われることとなりました。そして、オオクニヌシは兄から逃げるため、因幡の国を旅立ってしまったのです。
オオクニヌシが去ったあと、ヤガミヒメは妊娠に気づきました。たった一夜の出来事でしたが、子供を身籠ったのです。この出来事から子宝の神様となりました。
オオクニヌシを訪ねる旅と温泉
子どもができたことを伝えるため、出雲の国へ出かけたヤガミヒメ。
しかし、出雲の国について分かったことは、オオクニヌシにはスセリヒメという妻がいること。嫉妬したスセリヒメの妨害に逢い、結局オオクニヌシには会えませんでした。。
心身ともに疲れ切ったヤガミヒメは、出雲の湯の川という場所で温泉に浸かりました。そして元の美肌と美貌を取り戻したとされています。このことから美容・美肌・温泉の神様となりました。
出産と別れ
因幡の国へ帰ろうとしたとき、ついに産気づいてしまいます。無事出産を終えたものの、この子を出雲に残していけば王家の相続争いとなり、殺されてしまうかもしれません。しかし、因幡の国に連れて帰っても、誰の子だと大騒ぎになってしまう。
そんな悩みから、我が子を木の俣に置いて帰ったのでした。このことから木俣神(キノマタノカミ)と呼ばれるようになりました。
ヤガミヒメを祀る神社
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