1. HOME
  2. ブログ
  3. 仏経山|斐川平野にそびえる神名火山

仏経山|斐川平野にそびえる神名火山

出雲市斐川町にそびえ立つ仏経山。古くは奈良時代に編纂された出雲国風土記に神名火山と記述された霊山。以前から登ってみたいと思っていたこの山に、ついに登る事ができました!今回はそのレポをお届け致します。

神名火山とは!?

ナビるとは古語であり、御隠れになる・籠るという意味。神様がナビル場所ということは、つまり神様がいらっしゃる山なのです。出雲の人々は昔から神様がいらっしゃる山を信仰の対象として拝んでいました。

伝承によると出雲王家の方は亡くなるとカンナビにお連れしたのだそうです。そしてヒノキの根元に安置され、その周りに垣根を巡らせ野獣に食い荒らされないようにしました。これが神魂神社などにある神籬の起源なのだとか。

カンナビについて詳しくはこちらの記事をご参照ください。

仏経山の概要

北側展望広場から北側・宍道湖を望む

標高366mで、仏経山と命名したのは尼子経久だとされています。つまり古代はカンナビ山と呼んでいたが、仏経山と改められたのは戦国時代ということになります。

出雲国風土記によると、古代この辺りは伎比佐きひさと呼ばれ、比佐加美高日子きひさかみたかひこが統治していたとされています。キヒサカミタカヒコが祭祀する神社がこの仏経山の山頂にあり、出雲大神(カミムスビ)を祀っていたとされています。現在この神社は仏経山麓に降り、曽枳能夜神社そきのやじんじゃという名前になっています。

現代では出雲市斐川町神氷という地名になり、曽枳能夜神社にはカミムスビだけでなく、キヒサカミタカヒコも祀られています。

東側登山ルート

片道40分のハイキングコース。展望広場に出ることができる。

登山道の最後にロープを使って昇る急斜面があるものの、初心者でも安心して登る事ができます。

もちろんトレッキングシューズ、ウインドブレーカー、帽子、軍手などは装備しておきましょう。

途中、竜岩という竜神の姿をした岩に出会えます。

西側登山ルート

伎比佐の大岩という、曽枳能夜神社の元宮が鎮座する場所にたどり着けるルート。

本誓寺の辺りから民家の横を通って登山道へ入るので最初はほのぼのした空気ですが、

倒木や地滑りで登山道が消えてしまっている事があり、危険です。僕は登りましたが、おすすめできません。

南側登山ルート

南側、阿宮方面から目指すルート。簡単に大岩にアクセスできる様子。後日トライしてみます。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

初めての日本神話にオススメの本

神社に興味があるのに!
神社の御由緒書きを読んでも内容が分からない!

パワースポットとか大好きなのに
ネット検索するしか調べる術がない…

日本文化をもっと詳しく知りたい
と思ったら、神話にルーツがありそうだと分かった…

などと悩んでいる方!実は僕もそうだったんです!これからご紹介する本を読めば、神社に行くのがもっと楽しくなって、日本文化のルーツが分かります!

でも神話って読みにくい・・・そんな最初のハードルを越えやすい優秀な書籍です。
僕は今でも片手に読みながらブログを書いています。時には神社参拝に持っていく事も!
神社のいろはを勉強するならまずは読んで欲しい。。そんなお勧めの書籍たちをご紹介します!


古事記の入門書

皇室の旧宮家である、竹田恒泰先生の書籍。古事記には非常にたくさんの神様が出てきて、全部覚えようとすると挫折します。。実は古事記って再び登場する神はほとんどないんです。 この本は覚えた方がいい神様とそうではない神様を見分ける目印がついているというスグレモノ! さらに皇室側の視点で見た読解がすごく面白い!そして丁寧な解説!初めて古事記を読むなら、この本が絶対おすすめ!


日本書紀の入門書

神話や和歌が少ない日本書紀は、読み進めるのがつまらなくなりがち。だって日本書紀って年表を読んでいるような気になる記述なんです。 でもこの本なら漫画表記と文字表記がペアになっているという画期的な工夫がなされています! 文字だけ読みたい人にも、漫画だけ読みたい人にも一冊で対応可能!しかも、どっちを読んでもある程度内容がつかめてしまうという・・・初めて日本書紀読むなら絶対これ!


超高速で理解する古事記

note
超高速で理解する古事記|note

神様の名前を読む自信が無い!
神話を読む自信が無い!
そもそも本を1冊全部読めた試しがない!
だいたいどんな話なのか分かれば十分という方!
これなら超高速で古事記を理解し、10分あれば古事記の概要を理解し、天皇や神社について大雑把に理解できます。
時間のない方にもおすすめです!
読んでみる

神社参拝に便利な御朱印帳


出雲の神社を歩くなら!
御朱印帳を持参して思い出を残しましょう!
コロナ禍でも、神社参拝ならソーシャルディスタンスを保ってひっそりと楽しめる!日本人ならではの旅行を楽しみましょう!