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幸魂神社|ミホツヒメの霊廟?

美保神社の近くにある幸魂神社さきだまじんじゃ。美保神社の境外末社かと思いきや違う様です。こちらの御祭神は調べれば調べるほどミステリアスな話題が出てきます。。

幸魂神社の御祭神

三穂津姫命みほつひめのみこと

この神様は日本書紀に登場し、オオクニヌシの正妻となられたお方。オオクニヌシの正妻と言えば古事記ではスサノオの娘スセリヒメですが、日本書紀では国譲りを終えたオオクニヌシにタカミムスビが娘を娶るように勧めたとなっています。

つまり天津神の支配を受け入れたとしながらも、国津神の妻と暮らしていたのでは、天津神たちが認める訳もないだろう。それならば天津神の妻を娶って、正式に天津神の親族に加わった方が良いというアドバイスだったのです。

美保神社から少し離れた唐王神社とうのうじんじゃには、別居することになってしまったスセリヒメが最期を迎えた場所だとする神話があります。

幸魂神社のご由緒

ご由緒を示す書物などが発見できなかったため、神社前に立てられたご由緒書き看板から抜粋致します。

この社は、昔から健康を願う人たちが幸せを求めて祈願してまいりました。特に男女の下の病によく効くといわれ、かつては芸者さんたちからよく信仰されていたといわれます。最近まではどのような神様が祀ってあるのか定かではありませんでしたが、平成15年2月に遷宮の際、寛政6年9月(西暦1794年)の棟札が見つかり、「奉造立幸魂神社三穂津姫命霊廟一宇成就之攸」と記載されていました。

ご由緒書き看板

つまりこの神社はミホツヒメのお墓として建立されたということです!

写真では見切れてしまっていますが、神社の手前には石碑が建っており、「是時大巳貴神問日然則汝是誰耶對日吾汝之幸魂奇魂也」と書かれています。

古事記によると、国造りのパートナーだったスクナヒコナが常世の国に行ってしまい(オオクニヌシの元を去ってしまい)困っていた時、海の向こうから光り輝く物が近寄ってきます。「私は汝の幸魂奇魂である」と言ったので、三輪山に祀ったとされています。三輪山の神と言えば大物主ですが、この時点では幸魂奇魂、つまりオオクニヌシの分霊という設定になっている謎。

ミホツヒメのお墓なら、なぜこの幸魂奇魂の話を持ち出すのでしょうか?ただでさえ、日本書紀にしか登場しないミホツヒメなのに、混乱する話が盛り込まれすぎ・・・下の病に効くとか、さらに混乱します。

なぜか招き猫もいるし。。どういう意味が!?

ミホツヒメが御祭神という事に気づいたのが平成15年ですから、神社整理が激しかった明治期くらいから主祭神が分からなくなったという想像で埋めると100年間くらい忘れられていたのかもしれません。

そして、調べていくと更なる混乱が・・・

ミホツヒメトライアングル

昭和初期に書かれた神国島根を頼りにミホツヒメが主祭神として祀られている神社を拾ってみました。神国島根には掲載されていなかった幸魂神社を合わせると合計7社。その位置をつなぐと奇妙な三角形になりました。

ミホツヒメの神社はこの美保関を中心として、平田と奥出雲にありました。この位置関係は何を意味するのでしょうか?そういえば上向きの三角形は男性を表し、下向きの三角形は女性を表すのだと、フリーメイソンの都市伝説で言っていました。ん?だから女性を象徴した三角形?でもそれは空から見たときにやっとわかるような・・・いかん!これは完全に、「信じるか信じないかは、アナタ次第!」のやつだ。

幸魂神社へのアクセス

美保神社から徒歩約8分。駐車場などはありませんので、美保神社の観光駐車場に停めて歩きましょう。

まとめ

幸魂神社という社名ならスクナヒコナかオオモノヌシを祀っていそうなものですが、なぜかミホツヒメを祀っているという謎。そしてミホツヒメを調べようとすると謎のトライアングル出現で、これはますますミホツヒメに興味が出てきた次第です。今後はこのトライアングルを調査してみる事にします。まあ、謎と言えば美保神社の御祭神がなぜ事代主と三穂津姫なのかということもありますけどね・・・ご関心のある方は美保神社の記事も読んでみてください。

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