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出雲大社の裏技的な参拝方法?大国主命に正面からご挨拶しよう!

出雲大社の御本殿にお祀りされている大国主命(おおくにぬしのみこと)は、縁結びの神様として有名ですよね。

毎日、全国から世界から、そのご利益をいただこうと参拝者が絶えません。

しかし、どんなにお祈りを捧げても、その祈りは届きにくいという問題があります。

なぜなら大国主命は参拝者に対して横を向いているのです。

せっかくのお祈りが大国主命に届くように、正しい参拝方法をご紹介します!

西側の遥拝所から拝礼する

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大国主命が西を向いているという事がどういう訳か有名になっており、

西側から拝礼する方が増えました。

出雲大社ではこうした参拝者のニーズにこたえるべく、西側の遥拝所を設置されました。

上の写真で、立て看板の横にあるのはお賽銭箱です。

この位置から拝礼すると、ちょうど大国主命の正面になります。

つまり、真正面から祈りをささげる事ができるのです。

注意したい参拝の順序

西から拝んで終了!ではなく、神社の正しい参拝順序を踏まえてお参りしましょう!

 

正しいお参りの順序とは

1.拝殿で拝礼

2.本殿正面から拝礼

3.西側の遥拝所から拝礼

 

突然正面から拝礼するのは失礼にあたります。

願いを聞いて欲しいばかりに、突然正面に立つというのはある意味合理的に見えますが、

神社の参拝で大事なのはご利益をいただくことではなく、日ごろの感謝を届けることです。

まずはこれまでのご縁に感謝を申し上げ、その上で、これからのご縁をお願いしましょう。

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そういった意味で、まずは拝殿(遠いところ)からご挨拶。ごめんくださーいという感じ。

 

 

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次に隣に立って、本殿正面(大国主命に対しては横から)軽くご挨拶。

 

 

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最後に正面に立って、直接ご挨拶。

 

 

大国主命はなぜ西を向いている?

これには諸説ありますが、代表的なのは下記4点です。

1.背後の父神に背を向けないようにしている

2.稲佐の浜を向いている

3.伊勢神宮に背を向けている

4.建築様式の問題

 

 

1.素鵞社に背を向けないため説

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素鵞社には義父である素戔嗚尊(スサノオ)が祀られています。

スサノオの娘である須勢理姫(スセリヒメ)は大国主命の正妻です。

つまり大国主命にとってスサノオは義父にあたります。

そんな大事な祖神様に背を向けないように、参拝者にも背を向ける訳にもいかないので横を向いているのだとか。

この説は義父に気を遣うお婿さんの心理をうまく表現していますよね。

 

 

2.稲佐の浜を向いている説

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神在月(かみありづき)に八百万の神々が出雲に集まります。

その際に神様が到着されるのは稲佐の浜という海岸。

この稲佐の浜は出雲大社の西方に位置しています。

つまり、大国主命はこの神様をお迎えするために西を向いているのだとか。

全国からいらっしゃった神様を主が自らお迎えする。これはすごく理に適った説ですね。

 

 

3.伊勢神宮に背を向けている説

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※画像引用:伊勢神宮公式サイト

国譲り神話に見えるように、出雲の国は天照大御神に国を献上しました。

古事記では戦争などはなく、平和的に国を譲渡したとありますが。。

実際には大国主命が、まだちょっと怒っているとか、あんまり納得してないとか。

あろうことか恨んでいるとか。

それで天照大御神が祀られている伊勢神宮に対して、あるいは大和朝廷に対して背を向けているとする説です。

これは都市伝説みたいな感じですね。

 

 

4.建築様式の問題とする説

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出雲大社の御本殿は大社造(たいしゃづくり)という建築様式です。

これは伊勢神宮の神明造と並ぶ、日本最古の建築様式なのですが、

米倉庫から発展した神明造とは違い、王の宮殿に採用されていたのが大社造なのだと言われています。

 

大社造りの特徴

1.妻入の屋根

2.入り口が真ん中ではなく端っこについている

3.内部にパーティションがあり、個室がある

 

 

これらの特徴は住居に向いていると言えます。

妻入の屋根は玄関を通る時に雨しづくが掛かるのを防いでくれますし、入り口が真ん中では部屋内にデッドスペースが多くなってしまいます。

パーティションがあるのは寝室などのプライベート空間を作るため。

このように考えると、大国主命がいらっしゃる場所は寝室にあたります。

つまり王は宮殿でお休みになっていると考えられます。

寝室にいらっしゃると、構造上仕方なく西を向いてしまいます。

私はこの説が一番正しそうだなと感じます。みなさんはいかがでしょうか?

 

 

まとめ

西を向いている大国主命にお願いをするには、正しい順序で参拝し、最後には西から拝礼しましょう。

くれぐれも王の宮殿に対して、突然裏口から呼びかけるような無礼をしないようにお気をつけくださいね!

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2019年 9月 22日

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