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【天皇譲位】知られざる天皇の職務〜祈り〜

天皇陛下が行われる職務は大きく分けて2つに分類できます。

  1. 国事行為 日本国憲法に定められた仕事
  2. 宮中祭祀 天皇陛下の自発的な行為

今回はこの2つのうち、

【宮中祭祀】の事を書いてみようと思います。

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天皇陛下が行われる最も尊い行い、それは祈ること。

そしてそれは憲法や法律によって定められたものではありません。

歴代天皇陛下は自発的な想いによって、この国の平和を祈願していらっしゃいます。

そしてその起源はなんと古事記の時代にまで遡るのです。

天皇陛下が祈る理由〜三大神勅〜

天皇陛下の祖先は古くは天照大御神に起源を持ちます。日本建国の前、天照大御神は日本の統治を孫の邇邇藝(ににぎ)に命じます。

その際に、君主としての心得を3つ伝えたのです。それが三大神勅といいます。

神勅(しんちょく)とは詔(みことのり)ともいい、古くは神様・現代では天皇陛下がお命じになることを意味します。

三大神勅

  1. 天壌無窮の神勅(てんじょうむきゅう)
  2. 宝鏡奉斎の神勅(ほうきょうほうさい)
  3. 斎庭稲穂の神勅(ゆにわいなほ)

天壌無窮の神勅

この日本は天照大御神の子孫がシラス国である。君主としての自覚を持って治めなさいと仰った。

シラスとは「知らす」「統らす」「治らす」

つまり、統治するとは知ること

国民の事や国の状況を知れば知るほど、その安寧を願わずにはいられなくなり、知れば知るほどその祈りの内容は具体的なものになります。

天照大御神は君主のあるべき姿を、

民の事を知ろうとしなさい

と説いていらっしゃるのです。

宝鏡奉斎の神勅

天照大御神は三種の神器の1つ、八咫の鏡を手渡して仰った。

「鏡を私だと思って毎日祀りなさい」

鏡を天照大御神だと思えとはどういう事でしょうか。鏡に映るのは自分の姿です。

その姿が神に近づくためには私利私欲を捨てなさい。つまり我を捨てよという事。

鏡から我を取ると神となります。

つまり君主とは、より神様に近づくために、

を捨て、民のために尽くせ

と天照大御神は仰っているのです。

斎庭稲穂の神勅

天照大御神はお米の稲穂を手渡して仰いました。

「お米を作り、民が飢えることのない国を作りなさい」

農耕を奨励し、備蓄可能な米を栽培する事で、民の命を守りなさいと仰った訳です。

 三大神勅を厳格に守る天皇陛下

三大神勅の中で最も大事な事は、

「祈れと命じていない」事です。

それなのに天皇陛下は祈っていらっしゃいます。

なぜでしょう?

天照大御神は国の事をよく知りなさい・国民が飢えないようにしなさいとだけ仰っています。

逆に言うと天皇陛下はこのように考えていらっしゃるのではないでしょうか?

「国民は飢えていないか!?食べ物は足りているか!?」

「何か困っている国民はいないか!?どの地域も安全か!?」

毎日毎日このように考えていらっしゃれば、どうなるでしょうか?

仮に国民は困っていないと知れば、感謝の祈りをしたくなります。

仮に国民が困っていると知れば、問題解決を祈りたくなります。

そして、知りたいという欲求を強めるほどに「他人とは思えなくなる」

そして、国民が「家族と同じように心配になってくる」

天皇という職務はまさに自分の事はさて置いて、他人を知る事に全力を注ぐのです。

他の国にこんな君主がいるでしょうか!?

まさしく天皇陛下は日本国民の象徴であり、日本国民の民族性を代表する象徴なのです。

日本国憲法に規定された「象徴」とは、古事記の時代から伝わる職務を全うし、日本人の価値観を決定づける天皇陛下の存在を示した言葉でしょう。

宮中祭祀は非公開である

天皇陛下が皇居で行う祈り、「宮中祭祀」は非公開ですが、言い伝えによればその内容は大変過酷です。

例えば、天皇陛下が自ら神前でお祈りをささげる神事は、前日から不眠不休で穢れを取る潔斎が行われる(ある種のトランス状態になる)など、または、お祀りに四時間かかり、その間はすべて正座であるとか。

陛下はその長時間の正座に耐える体を作るために、半年前から正座の訓練を行うなど。聞いただけでも気の遠くなるような生活ですよね。。

しかし、そのお祀り中にもしミスをしたら?もし神様に失礼があったら?とお考えになると、面倒くさいとかそういった感覚は一切ないのでしょうね。

陛下の責任感はまさに、日本の運命はすべてこの祭祀に掛かっているという重さなのです。

神様にささげる献饌、つまりお供え物に失礼があってはいけないということで、献饌に使うお米を自らお作りになるほどです。田植えからご自身でなさいます。

誰かの為に一生を賭して祈ることができますか?

天皇の祈り。

日本建国から125代続いてきた一族の大事な大事なお仕事なのです。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

皆様に良いご縁が結ばれますように!

この記事を見ていただいた方にはぜひこちらも!

www.izumo-enmusubi.com

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