玉若酢神社|島後の陸地を守護する神社に毎年神様が集まる!
隠岐の島の島後にある謎の神社「玉若酢神社」
古事記には登場しない謎の神様を祀り、その社殿も分類不可能な謎の建築様式を備えています。
もしかしたら出雲・大和・隠岐という3代勢力があったのかと想像してしまうくらい不思議な神社。
早速ご紹介していきましょう!
玉若酢神社の御祭神と御由緒
二組のご夫婦と子供、そして謎の神という感じです。
- 玉若酢命(たまわかすのみこと)
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
- 須佐之男命(すさのおのみこと)
- 稲田姫命(いなたひめのみこと)
- 事代主命(ことしろぬしのみこと)
- 須世理姫命(すせりひめのみこと)
玉若酢命とは誰なのでしょうか?
神社の御由緒によれば第12代 景行天皇の皇子の御子と伝わっている様です。
この神様の子孫が現在第41代目の宮司「億岐(おき)」さんなのだとか。
41代という事はこのお社は奈良時代くらいに建てられたものなのか・・・と想像します。
また、玉若酢神社は隠岐の島(特に島後)の陸地を守護する神社なのだとか。
ちなみに海を守護するのは水若酢神社とのこと。
謎の隠岐造とは!?
ご覧ください。この分類不能な建築様式。。
一見すると「大社造」にも見えますが、向拝がついています。
だから「春日造」とも言えます。
茅葺き屋根、そして千木と鰹木の色合いはまさに「伊勢神宮」を連想させます。
「空から見たら伊勢神宮に見える」と地元の人は言います。
そして、「スズメ返し」と呼ばれる不思議なちょんまげのような材が乗っています。
このように、「出雲」と「伊勢」に独自のテイストを加えたこの建築様式を
「隠岐造(おきづくり)」
と呼ぶそうです。
こちらは拝殿。
しめ縄の向きは大和系でした。
隋神門も茅葺きです。
樹齢2千年の八百杉
参道には樹齢1000年とも2000年ともいわれる大杉があります。
この存在感!!
拝殿に目が行く前に圧倒されてしまいます。
いつも思うのですが、木というのはこれだけの年数を生きると、その存在そのものが神様だなと。。。
ところどころに空いた空洞が、まるで何かを伝えたそうにこちらに向けられています。
御霊会風流(ごれいえふりゅう)
毎年6月5日には例祭が行われます。
祭りの当日、島の8つの築からそれぞれ馬が集まります。
馬の周りには6人の男たちが同行し、丁重に神社へとお連れします。
この馬の背には神様が乗っているとされています。
つまり、神様が年に1度、馬に乗って集まってこられるのです!
さすが隠岐の陸地を守護する神社。
何かふかーい訳があるのでしょう。
玉若酢神社へのアクセス
七類港からフェリーで西郷港まで移動、その後は車で約5分です。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
皆様に良いご縁が結ばれますように!
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