【新元号】平成から令和へ!新たな時代の幕開け
新元号が令和(れいわ)に決定されました!
令和になった経緯
万葉集の梅の花の歌三十二首から引用されたとのこと。春の花「梅」読んだ美しい歌ですね。
初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す。
現代文:
初春の好き月にして、空気はよく風は爽やかに、梅は鏡の前の美女が装う白粉のように開き、蘭は身を飾った香のように薫っている。
加之(しかのみにあらず)、曙(あけぼの)の嶺に雲移り、松は羅(うすもの)を掛けて蓋(きにがさ)を傾け、夕の岫(くき)に霧結び、鳥はうすものに封(こ)めらえて林に迷(まと)ふ。
現代文:
のみにあらず、明け方の嶺には雲が移り動き、松は薄絹のような雲を掛けてきぬがさを傾け、山のくぼみには霧がわだかまり、鳥は薄霧に封じ込められて林に迷っている。
庭には新蝶(しんてふ)舞ひ、空には故雁(こがん)帰る。ここに天を蓋(きにがさ)とし、地を座(しきゐ)とし、膝を促(ちかづ)け觴(かづき)を飛ばす。
現代文:
庭には蝶が舞ひ、空には年を越した雁が帰ろうと飛んでいる。ここに天をきぬがさとし、地を座として、膝を近づけ酒を交わす。
言(こと)を一室の裏(うら)に忘れ、衿(えり)を煙霞の外に開く。淡然(たんぜん)と自(みづか)ら放(ひしきまま)にし、快然と自(みづか)ら足る。
現代文:
人々は言葉を一室の裏に忘れ、胸襟を煙霞の外に開きあっている。淡然と自らの心のままに振る舞い、快くそれぞれがら満ち足りている。
詩に落梅の篇を紀(しる)す。古(いにしへ)と今(いま)とそれ何そ異(こと)ならむ。宜(よろ)しく園の梅を賦(ふ)して聊(いささ)かに短詠を成すべし。
現代文:
これを文筆にするのでなければ、どのようにして心を表現しよう。中国にも多くの落梅の詩がある。いにしへと現在と何の違いがあろう。よろしく園の梅を詠んでいささの短詠を作ろうではないか。
令和に込められた想いとは!?
新時代が美しく、希望溢れるものであることを願って名付けられました。国民皆が自分のやる事に誇りと希望を持って、新たな時代を作っていく。
この歌の通りに美しい時代になるといいですよね!
新元号はいつ発表された?
2019年4月1日の11時41分に発表
発表は菅官房長官が行われましたが、閣議決定から発表となり、最終的には皇居にて天皇陛下が承認して初めて決定となります。この承認の儀式を御名・御璽(ぎょめい・ぎょじ)と言います。
一般的な言葉に置き換えると、署名・調印という事になるでしょうか。天皇陛下にしかできない行為なので、特別な言葉を宛てます。
元号とは何か?
元号とは紀年法(きねんほう)における単位。
西暦や皇紀などのように永続的に用いられる単位とは違い、有限な期間を示すものです。一年の途中でも変わる可能性があるという事ですね。
元号は君主の特権
元号の案は有識者からたくさん出されますが、最終的に決定されるのは国家元首たる天皇陛下。つまり、元号の決定は君主の特権です。
ではなぜ君主が決めなければならないのでしょうか?
国家元首というのは特定の領域・空間を統治する役割を担っています。時代に名前を付ける行為(元号を付ける)というのはまさに、時間・時代を統治する事になります。
つまり元号というのは、君主が空間・領域だけでなく時間や時代を統治することを意味します。これによって名実ともにその時代を担う君主となるのでしょう。そしてそれだけの責任を担うことになるのです。
元号制定のルール「元号法」
日本国憲法に基づいて制定された元号法。それほど厳しいルールは書かれていないようです。
元号法の主要な部分
- 元号は政令で定めるという事
- 一世一元の制
つまり皇位の継承があった場合に元号を変えましょう。政令によって定めるが、公文書などにおいて元号の使用を強制するものではないということです。
歴史がお好きな方はお詳しいかもしれませんが、皇位が変わらないのに元号が変わった例は過去何度もあります。悲しいことがあったとき、大きなことを成し遂げたとき、遷都した時など。
また一部の戦国武将が元号を強制的に変えさせたり、、元号をめぐる逸話はいくつもあります。現代ではこの「勝手に変えられないように規定する」という部分と、「天皇と元号は一体」という部分を大事にしているのでしょう。
元号はいつから使われている?
一番古い元号は「大化」
日本の公文書で一番古いものは古事記と日本書紀ですね。それ以前は文字が残されていないため、はっきりとは分かっていません。
この大化はみなさん歴史の教科書で学んだ「大化の改新」が有名な時代ですね。この時代以降は元号が使われ続けている事が分かっています。
最も長い元号・長い時代はいつ?
日本の元号の中で一番長かった時代は昭和
その歴史は62年と14日でした。
ちなみに最も短かった元号は第87代天皇 四条天皇の御代。暦仁(りゃくにん)という時代でした。
その歴史はなんと2か月と14日・・・
まとめ
元号とは天皇陛下の統治を象徴するもので、天皇一世一元という制度のもので定められています。
元号とは限りある時間を切り取る名前。
令和が永く続き、そしてこの時代がより良いものになっていく事を願ってやみません。日本国民みんなでそんな時代を作っていきましょうね。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
皆様に良いご縁が結ばれますように!
こんばんは♪万葉集の現代文でのご説明を拝読して私の頭の中へその情景が鮮明に浮かんできました♪ とても好きです!(*´▽`*) 万葉集は本当に素晴らしい歌がたくさんありますよね~(#^^#)新しい時代をより良くしていきましょうね♪ ブログの更新を楽しみにしております。ですがご無理はなさらないでくださいね。応援しています!季子より
季子さん
コメントありがとうございます!たくさん読んでくださっているようで、嬉しいです!日本らしい響きの元号になって、文化度の高さを誇りに思っています。日本に誇りを持てるようになる記事を書く事を目標にしているので、頑張って書いていきますね!