生馬神社|西生馬の大岩明神
出雲国二宮の佐太神社から東へ5㎞程のところにある生馬神社。この辺りには二つの生馬社があり、今回ご紹介するのは西の生馬社です。
西生馬神社のご祭神
道返大神
※江戸時代に書かれた雲陽誌には岩坪明神としている
合祀
市杵島姫命・建御名方命
この道返大神は古事記のイザナギが黄泉の国へ行くシーンで登場する。黄泉の国の住人となり果てた妻イザナミは、その姿を見られたことに腹を立て、イザナギを追いかけます。
あの世と現世との境目にある黄泉比良坂まで逃げ帰ると、イザナギは黄泉へと通じる道を千人もの力でやっと動かせる程の大岩で塞ぎ、イザナミの進行を留めた。無事に生きて帰ることができたイザナギはその大岩に道返大神の神名を授けたのであった。
古事記
黄泉の国への入り口として、東出雲町にある黄泉比良坂がある。
黄泉比良坂|イザナギが逃げ帰った黄泉の国へつづく道
生馬神社の境内
ご本殿
社殿は大社造で、千木は男千木、御神紋は亀甲に扇紋。これは佐田神社の正中殿、つまり佐太大神 猿田彦のご紋ですね。生馬地区も昔から佐太神社と同じ地域であったことを考えると、不思議ではありません。社殿は南西を向いています。
磐座その壱
本殿の真裏には巨石があります。
草が生い茂っている季節に撮影したため分かりづらいですが、かなり大きなものです。本殿裏は急斜面で、下には川が流れているのですが、その川岸に大きくうなだれた巨石は見事なものです。
本殿の真下には、その巨石を見つめる狛犬が!
磐座その弐
境内にはさらに巨石が!
磐座その参
そしてさらに巨石!!これだけの巨石がどこから出現したのか。人為的に持ち込まれたような印象。
これだけの数の巨石があるが故に、道返大神を祀る事になったのでしょうか。詳しいご由緒が見つけられなかったため、ご祭神が先なのか、石信仰が先なのか分かりませんでした。
拝殿
赤瓦が美しい入母屋造の拝殿。
ため池
神社境内には謎のため池があります。お地蔵さん?と思われる石像も。
生馬神社へのアクセス
一畑電鉄 松江イングリッシュガーデン前駅から車で約13分。バスで目指す事も可能ですが、マイカーかタクシーをお勧めします。
途中からすれ違い困難な細道になります。大型車では厳しいかも?セダン・ツーリングワゴン程度なら大丈夫でしたよ。
到着してしまえば、非常に広い駐車場とトイレが用意されています!
まとめ
詳しいご由緒を見ることができなかったので、浅い情報となってしまいました。後日図書館にて調査したいと思います。現段階では千引の岩を神格化した道返大神を祀っている事が由来してか、境内には巨石がたくさん!非常に気持ちの良い気が満ちていますので、夏でもいい風を感じることができるでしょう。
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