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國村神社|くにびき神話の主人公を祀る

出雲国風土記:國村社(くにむらのやしろ)

日本海沿岸、多伎町にある神社。くにびき神話が根付く薗の長浜に鎮座するこの神社には、やはりくにびきの神様が祀られていました。閑静な住宅街にあり、道路沿いからはこのような鳥居が見えるのみ。早速潜入してみます。

國村神社の御祭神

八束水臣津野命やつかみずおみづぬのみこと

出雲風土記の最初に登場する、出雲と島根の名付け親にして、国土開拓を行った偉大なる神様。出雲に土地が足りないからと、海の向こうに浮かぶ島を綱引きで持ってきてしまうダイナミックな「くにびき神話」がある。

配祀神

須佐之男命すさのおのみこと大年之大神おおとしのおおかみ

國村神社の御由緒

社伝によると、垂仁すいにん天皇の時代に出雲宿祢いずものすくねが建立したとある。
出雲宿祢とは出雲大社の宮司さんの先祖であるアメノホヒから14世にあたるお方。つまり野見宿祢のみのすくねと呼ばれた相撲の始祖・土師部はじべの始祖であるお方。詳しくはこちらをご参照ください。

江戸時代には櫃守大明神、比津毛利社、日積大明神などと呼ばれていた様です。ヒツという音は松江市にある比津町を想起させますが、、比津といえば比津神社のフツヌシ?出雲国風土記ではフツヌシはオオクニヌシの子供と書かれていますが・・・これは迷宮入りするので別の機会に。。

御祭神はこれまでにスサノオになったり、オオクニヌシになったり、明治になってオミヅヌになったようですが、いずれにしても出雲を拓いた神様にしたかったのでしょう。

國村神社という社名は、国を拓いた神様を祀るので、この地名を國村としたことに由来しているとのこと。その後、この地名は「久村」と変化したようです。

國村神社の境内

御本殿

社殿は大社造で、千木は男千木、御神紋は二重亀甲に違い鷹、方角は西を向いています。

秋葉社

堀神社

天満宮

稲荷社

風の宮と仮宮

地元の伝承には、オミヅヌは風を起こして新羅に渡ったとある。風の宮は速都武自和気命を祀るのか!?仮の宮はおそらく遷宮の時にお移りいただくお宮でしょうね。

忠魂碑

國村神社へのアクセス

〒699-0901 島根県出雲市多伎町久村1289

山陰道 出雲多伎ICから車で約5分です。

二の鳥居の脇に少し広場がありますので、駐車可能です。一の鳥居の前を右折して、住宅脇から入っていくと駐車場にたどり着けます。

まとめ

国を拓いた神様を祀るので「國村」となり、久村と変化した地名。先日参拝した彌久賀神社といい、この辺りはやはりオミヅヌを祀る風土があるのでしょうね。

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