1. HOME
  2. ブログ
  3. 神原神社|卑弥呼の銅鏡を発見!?大国主命の財宝庫はここに!

神原神社|卑弥呼の銅鏡を発見!?大国主命の財宝庫はここに!

邪馬台国ファンの皆様にお届けしたい!

歴史的に重要な発見がされた場所があります。それが今回ご紹介する神原神社と神原神社古墳です!

この地にはなんと出雲風土記の時代から「御宝が眠っている」事を匂わす記述があり、それを立証するかのように重要なものが発掘されました。

その重要なものとはなんと、卑弥呼が中国から受け取った銅鏡ではないかとされています!それでは詳しくご紹介していきましょう。

 

神原神社の御由緒

神原神社の創建は古く、出雲風土記にその記述が見えます。

出雲風土記に見える神原郷

古老が伝えて言うには、所造天下大神(あめのしたつくらししおおかみ)が、神御財(かみのみたから)を積み置かれたところである。それで神財郷(かんたからごう)というべきだが、今の人はただ誤って神原郷と言っているのである。

 

所造天下大神とは大国主命のこと。

つまりこれは、出雲風土記が編纂された733年にはすでに「言い間違い」が起きており、本来は「かんたから」と呼ぶ地名を「かんばら」と呼んでいたようです。

注目すべきはそこではなく、大国主命の御宝を積み上げていた土地とされている点でしょう!

大国主命の埋蔵金伝説でも発生してしまいそうな、ロマンあふれるお話じゃないですか!

 

神原神社古墳と三角縁神獣鏡

神社の隣には石室を再現した古墳があります。

神原神社は元々この古墳の上に鎮座しており、昭和47年(1972年)に北側に流れる赤川の新堤防工事を行う際に、神社が工事域にかかることになり南西50mに遷座したそうです。

その工事の際に、影響範囲を確かめるため古墳の発掘調査が行われました。すると・・・!

 

画像出典:出雲古代歴史博物館

 

三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)という銅鏡が発掘されたのです!

 

三角縁神獣鏡というのは国内でもたくさん出土があるのですが、神原神社古墳から出土したものは国内で2例しかない、異例中の異例。

「景初三年」(239年)と刻まれていたのです!

この元号は魏志倭人伝において邪馬台国の卑弥呼が魏に使いを送り銅鏡100枚を賜ったとされる魏の元号のこと!

 

なんとロマンのあるお話しでしょうか!邪馬台国はどこにあったのかという議論もおもしろいですが、卑弥呼の銅鏡が出雲の財宝庫から出てきたというのもおもしろい!!

きっと卑弥呼も出雲と何らかの関りがあったのでしょう!

 

まだまだあるお宝!加茂岩倉遺跡!

神原神社の近くにある加茂岩倉遺跡(かもいわくらいせき)からは39個の銅鐸が発掘されました!

一か所の遺跡から発掘される例としては国内最多で、2008年に国宝に指定されました。

山を越えた反対側には銅剣358本が出土した神庭荒神谷遺跡(かんばこうじんだにいせき)があります。こちらも国内最多の出土数。

神庭と神原という地名は、明らかに大王に縁のある地であったことを示しているのでしょう。

 

また、ここから発掘された銅鐸は大きい銅鐸の中に小さい銅鐸が入れ子状になっていた事も不思議!さらに、発掘された銅鐸の内いくつかは荒神谷遺跡から発掘された銅剣と同じ×印がつけられていたのです!

 

荒神谷遺跡についてはこちらの記事をご参照ください。

【荒神谷遺跡】考古学史を覆す発見!古代出雲王国は確かに存在した!

 

神原神社の境内

本殿

大國主神(おおくにぬしのかみ)

磐筒男命(いわつつのおのみこと)

磐筒女命(いわつつのめのみこと)

 

出雲風土記をもとに考察すると、大国主命を祀っている事はよく分かるのですが、磐筒の神を祀っている理由はよくわかりません。磐筒の神とはイザナギが、妻の死因となったカグツチを斬り伏せた際、飛び散った血が岩に付いた際に化身した神とされています。

この神は後に誕生するフツヌシの祖神であると日本書紀は語っています。フツヌシといえば国譲りを迫った神様。考えるほどによくわからない感じになりますね。

古代語で「ツツ」とは星の事を指すのですが、これも何か関係があるのでしょうか・・・?

 

社殿は大社造り、千木は男千木、御神紋は丸に交え鷹。

方角は南を向いています。

 

八幡宮

 

名称不明の摂社

 

稲荷社

 

神原神社へのアクセス

JR木次線の加茂中駅から車で5分。徒歩なら約23分です。

電車の本数も少ないため、マイカーかレンタカーでのご参拝をお勧めします。

 

まとめ

出雲風土記に記載された財宝庫である神原郷。その地中には本当に貴重な財宝が眠っていました。そして神原神社の近くには荒神谷遺跡、加茂岩倉遺跡という偉大な発見があった遺跡が密集しています。

まさしくここは出雲王朝があった場所なのでしょう。神話の時代からつながっている、壮大なストーリーを感じてみませんか?

最後まで読んでくださってありがとうございます!

皆様に素敵なご縁が結ばれますように!

 

 

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

初めての日本神話にオススメの本

神社に興味があるのに!
神社の御由緒書きを読んでも内容が分からない!

パワースポットとか大好きなのに
ネット検索するしか調べる術がない…

日本文化をもっと詳しく知りたい
と思ったら、神話にルーツがありそうだと分かった…

などと悩んでいる方!実は僕もそうだったんです!これからご紹介する本を読めば、神社に行くのがもっと楽しくなって、日本文化のルーツが分かります!

でも神話って読みにくい・・・そんな最初のハードルを越えやすい優秀な書籍です。
僕は今でも片手に読みながらブログを書いています。時には神社参拝に持っていく事も!
神社のいろはを勉強するならまずは読んで欲しい。。そんなお勧めの書籍たちをご紹介します!


古事記の入門書

皇室の旧宮家である、竹田恒泰先生の書籍。古事記には非常にたくさんの神様が出てきて、全部覚えようとすると挫折します。。実は古事記って再び登場する神はほとんどないんです。 この本は覚えた方がいい神様とそうではない神様を見分ける目印がついているというスグレモノ! さらに皇室側の視点で見た読解がすごく面白い!そして丁寧な解説!初めて古事記を読むなら、この本が絶対おすすめ!


日本書紀の入門書

神話や和歌が少ない日本書紀は、読み進めるのがつまらなくなりがち。だって日本書紀って年表を読んでいるような気になる記述なんです。 でもこの本なら漫画表記と文字表記がペアになっているという画期的な工夫がなされています! 文字だけ読みたい人にも、漫画だけ読みたい人にも一冊で対応可能!しかも、どっちを読んでもある程度内容がつかめてしまうという・・・初めて日本書紀読むなら絶対これ!


超高速で理解する古事記

note
超高速で理解する古事記|note

神様の名前を読む自信が無い!
神話を読む自信が無い!
そもそも本を1冊全部読めた試しがない!
だいたいどんな話なのか分かれば十分という方!
これなら超高速で古事記を理解し、10分あれば古事記の概要を理解し、天皇や神社について大雑把に理解できます。
時間のない方にもおすすめです!
読んでみる

神社参拝に便利な御朱印帳


出雲の神社を歩くなら!
御朱印帳を持参して思い出を残しましょう!
コロナ禍でも、神社参拝ならソーシャルディスタンスを保ってひっそりと楽しめる!日本人ならではの旅行を楽しみましょう!