神在祭|令和六年の祭事パーフェクトガイド
11月は神無月(旧暦10月)と呼ばれ、全国的には神様がいない月とされていますよね。そんな中、出雲は神在月と言って、「全国から神様が集まってくる」という事で有名です。そんなありがたい神在月に出雲大社へ参拝したい!と思うのが人情というもの。わかりますよ。そんないつかは神在月に出雲へ行きたい!と思っていらっしゃる方!
神在月の日程は毎年変わりますのでご注意ください!
2024年の神在月の期間は!?
11月1日(金)~11月30日(土)
神在月というのは旧暦に基づいて日程が決まるため、現代の暦では毎年違う日程になっています。今年は11月1日(新月)が旧暦10月1日にあたり、11月30日が旧暦10月30日となります。
2024年出雲大社の神在祭の期間は!?
11月10日(日)~17日(日)の7日間
神様をお出迎えする「神迎え神事」を11月10日の夜(午後7時)に行い、その後神様は7日間を出雲でお過ごしになります。
そして11月17日に神様をお送りする「神等去出祭」を行い、一連のイベントは終了となります。神様はこの1週間を出雲大社で滞在され、縁結びに関わる大事な大事な会議を行われるとされています。日程を間違えずに参拝し、大きな「おかげ」をいただきましょう。
この期間中にご滞在中の神様に祝詞を奏上する神在祭と、この期間に多くの方のご縁を結ぶ縁結大祭が行われます。
よくある間違いとして、暦通りに10月に出雲大社にお越しになり、
「あれ?何にも神事が行われていない?」
という残念な顔をしていらっしゃる方を見かけます。。出雲市民として悔しい!誰か教えてあげてよ!と思います。。くれぐれも日程にはご注意ください!
それでは次に、神在月に開催される大きな神事をご紹介していきますね。
神様の到着を知らせる神迎神事
日程:11月10日(日) ※旧暦10月10日
開始:PM19:00~
開催場所:稲佐の浜
【朗報】久しぶりに一般の方の参列が可能になりました!
神様がご到着になるのをお迎えする神事。この神事は出雲大社で行われるのではなく、少し離れた稲佐の浜で行われます。
神様は空からでも陸からでもなく、海からいらっしゃるのです。不思議ですね。太古の昔には神在月の到来を知らせるのは稲佐の浜に打ち上げられたウミヘビだったそうです。ウミヘビは出雲大社に大事にお迎えされ、龍蛇様(りゅうじゃさま)と呼ばれて大事にお祀りされます。
これは古くから出雲人が龍神を信仰してきたことに由来するのですが、今でも神迎神事では龍蛇様を稲佐の浜から出雲大社神楽殿へお連れします。夜間に行われるこの大行列は神秘的です。
例年ならばこの神事に参加される方は稲佐の浜から出雲大社まで約30分歩き、歩いた方だけが神楽殿の中で行われる神事に参加できます。終わるのは10時くらいになるでしょうか。
交通規制の情報は出雲大社公式サイトにて公開予定とのこと。詳しくはこちら
神迎祭についてくわしくはこちら
神在祭(かみありさい)
日程:11月11日(月) 9時~※旧暦10月11日
日程:11月15日(金) 10時~※旧暦10月15日
日程:11月17日(日) 10時~ ※旧暦10月17日
開催場所:出雲大社 本殿
神様が滞在される1週間、神職の方は毎日たくさんの御供え物をしてもてなします。こうしたお祀りを神在祭と言います。
神様が滞在される十九社は本殿の東西に2社あり、この時期だけお社の扉が開け放たれます。神職の方のお邪魔にならないように、そっと見守りましょう。十九社の扉の前にそれぞれ5円玉を置いてお祈りする方がいらっしゃいますが、神職の方が片付けに困っておられます。神事の邪魔にならないようご配慮をお願いします。
縁結大祭(えんむすびたいさい)
日程:11月15日(金)10時~ ※旧暦10月15日
日程:11月17日(日)10時~ ※旧暦10月17日
開催場所:出雲大社 本殿
※時間は昨年の実績を掲載しています。詳細が発表されましたら記事を更新する予定です。
参加費:5,000円 事前申し込みが必要
定員:各日程 2,000名
【要注意】すでに定員に達しました
一般の方が参加できる神事です。神様の滞在中に縁結びのご利益をいただく神事。例年、1日あたり2,000名程度が参加する人気のイベントです。申し込み方法は出雲大社宛てにハガキです。
神等去出祭(からさでさい)
日程:11月17日(日) ※旧暦10月17日
開始:PM16:00~
開催場所:出雲大社 拝殿
宿泊されている十九社から拝殿へと神様をお通しすると、神職の方の「お~」という掛け声(警蹕)とともにお帰りの時間になったことをお伝えします。まさにホテルでいうところのチェックアウトですね。
これにて出雲大社での神在祭は終了となります。 神等去出祭について詳しくはこちら。
神様が滞在される順番
一般的には出雲大社の神在祭が有名ですが、神在祭は出雲大社以外でも行われているのです。しかしコロナウイルスの影響により、スケジュールが変更になっているところがありますので要チェックです!
1.朝山神社
11月1日(旧暦10月1日)に15:00に神迎神事
11月10日(旧暦10月10日)に神等去出神事
なんと出雲大社よりも早く神様をお迎えし、10日間も滞在させるのです!お仕事もなく、ゆっくりするだけ!まさにリゾートですね。なぜそんなに前入りして滞在するのかと言うと、朝山神社の神様は超絶美人だから!?
朝山神社について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
2.出雲大社
11月10日(旧暦10月10日)に神迎神事
11月17日(旧暦10月17日)に神等去出神事
11月26日(旧暦10月26日)に第二神等去出神事
朝山神社の次が出雲大社。1週間のご滞在です。こちらでは宿泊だけでなく、会議漬けの1週間となりますので、いわゆるお仕事の期間ですね。
神様の御出立が2回に分けて行われるのも面白いところ。最後までお仕事をなさるのはどんな神様なのでしょうか?
3.佐太神社
11月20日に神迎神事
11月25日に神等去出神事
※旧暦ではなく現代暦で開催
こちらは新暦でお祀りをなさいます。明治時代以前は旧暦10月18日~25日の1週間でお祀りしていたようです。ですから、出雲大社の神等去出神事が終わってすぐです。
この佐太神社にはイザナミのお墓があり、このイザナミは八百万の神の母神であらせられます。つまり、お仕事の後は先祖の墓参りという言われ方をするのですが、新暦になったことで今年のように出雲大社よりも早く神事が終わってしまうことも。
佐太神社について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
4.万久千神社(まんくせんじんじゃ)
11月17日(旧暦10月17日)に神迎神事
11月26日(旧暦10月26日)に神等去出神事
万九千神社は別名を直会(なおらい)の宮と呼び、その名の通り神様をおもてなしする神社なのです。神様が各国へお帰りになる前、このお社で滞在され、大いに飲んで笑って盛り上がるのだそうです。
そして宴が終わった翌朝、神様がお立ちになるとき、出雲は決まって暴風雨が吹き荒れるのです。このお社のある土地を神立(かんだち)と呼び、神様が立ち去っていかれる様を静かに見守ったことが伺える地名です。
朝山神社から万久千神社までを数えると約3週間くらい滞在されていることになります。どうしても出雲大社の神事に参加できそうにない方や長期滞在で出雲を満喫したい方は、他のイベントも合わせて旅行の計画をされてもいいかもしれません。
万九千神社について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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