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東京国立博物館「出雲と大和」| 日本書紀1300年特別展

東京国立博物館にて、過去に類を見ない大規模な展示が行われています。その名も出雲いずも大和やまと

この展示内容は、はっきり言って凄すぎます!おそらくこれほどの規模の展示は、もうできないかもしれません。どれくらいすごいかを少しだけご紹介しますね!

 

出雲と大和展の概要

2020年は日本書紀成立から1300年の節目。これを記念して日本の成り立ちについて学べる展示となっています。

 

出雲とは!?

現在の日本が成立する前にあった、出雲大社を中心とする王朝。天皇家の祖先であるアマテラスに国の統治を譲る「国譲くにゆずり神話」によって現在の日本国家は始まりを迎えました。出雲大社はその国譲りにおいて、大和から送られた感謝の宮殿とされています。

 

大和とは!?

現在の奈良県を中心とする王朝。初代天皇である神武天皇じんむてんのうが即位した橿原が始まりの地とされています。奈良を中心とした関西圏は天皇の古墳が密集しており、政治の中心であったことを示します。仏教の伝来以降、たくさんのお寺や仏像が造営され、栄華を極めました。

 

出雲と大和展の主な展示品

荒神谷遺跡の銅剣168本

出雲に王朝があったことを決定づける事になった大発見!荒神谷遺跡からは358本もの銅剣が1か所から出土!

この銅剣のうち168本が出雲と大和に展示されます!!

 

これだけの本数が東京まで運ばれるという事は、もうないかもしれませんよね・・・

同じ荒神谷遺跡から出土した銅鐸どうたく銅矛どうほこも展示されます!

 

※荒神谷遺跡について詳しい記事はこちら

 

卑弥呼が魏から受け取った銅鏡!?

三角縁神獣鏡さんかくぶちしんじゅうきょうという銅鏡は中国や朝鮮半島では出土されず、日本でたくさん出土します。特に出雲の加茂町神原かんばら遺跡から出土した鏡には「景初三年」(239年)と刻まれていたのです!

この元号は魏志倭人伝において邪馬台国やまたいこく卑弥呼ひみこが魏に使いを送り銅鏡100枚を賜ったとされる魏の元号のこと!

 

そして大和には一か所から30枚以上の三角縁神獣鏡が出土するなど、政権の中心が大和にあったことを示しているのでしょう。今回は神原遺跡から出土した卑弥呼の銅鏡と、奈良県天理市から出土した銅鏡33面が同時に展示されるという奇跡が実現しています!

 

神原遺跡について詳しくはこちら

 

神代の出雲大社の柱

神話ファン、歴史ファンならだれでも知っている神代の時代の出雲大社。信じられないほどの高層神殿だったと伝えられていますが、実はこの証拠となるものが出土しています。

 

本殿の前を掘ってみたら、柱が出てきたのです!これは神代の出雲大社の宇豆柱うずばしらと呼ばれるもの。

なんとこの宇豆柱が出雲と大和展に展示されます!

もうほんと、よく運べたなぁ~と感心するばかり。

※宇豆柱について詳しくはこちら

 

他にも見どころ満載ですが、ここにはいくら書いても書ききれないので今回はこれくらいにしておきます。

 

出雲と大和展の開催概要

日時:2020年1月15日(水)~3月8日(日)
会場:東京国立博物館(上野公園)
開館時間:午前9時30分~午後5時(金・土は9時まで)
休館日:月曜日・2月25日(火)

出雲と大和展のチケット

観覧料金当日券前売券団体券
一般1,600円1,400円1,300円
大学生1,200円1,000円900円
高校生900円700円600円

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