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日原神社|オオクニヌシの後裔ヒバラノカミの生誕地

雲南市大東町に鎮座する日原神社。ここにはオオクニヌシにご縁の深い神様が祀られているということで、以前から参拝してみたかったのですが。大東に行くとなったら他にも参拝したいところが色々とあり、順番的に後回しにしていたのでした。到着してみて唖然。こんなすごい場所なら早く参拝しておけばよかったという感じです。早速紹介していきますね。

日原神社のご祭神

天之日腹大科度美神あめのひばらおおしなどのかみ

大日霊貴尊おおひるめむちのみこと

若盡女神わかつくしめのかみ

ヒバラノカミは古事記によると大国主の8代孫にあたる神。また、ワカツクシメとはヒバラノカミの母に当たります。オオヒルメ(アマテラス)が祀られているのは、この地にある鏡伝説によるものと考えられます。

また、なぜヒガラノカミの母神は祀られているのに、父神である布忍富鳥鳴海神がまつられていないのかというと、ここがヒバラノカミの生誕地であり、母神が産屋に籠っていた為でしょうか。

日原神社のご由緒

出雲風土記所載の神社にして、古くより伊勢宮・伊勢大明神・日原大明神と称されてきました。俗に鏡の宮とも呼ばれ延命息災・五穀豊穣・産業の守護神・安産の守護神として信仰を集めてきました。ワカツクシメノカミの御子神 ヒバラノカミはこの地「日の原」にてご誕生になり、この地にお鎮まりになったと伝えられています。その生誕の折、産湯池の水を汲み産湯としお使いになられたと伝えられています。松江藩主 松平公も再三ご参拝になったとのこと。云々。

神社ご由緒書き抜粋

つまりアマテラスを祀るので伊勢宮と呼んだが、後にヒバラノカミがこの地で生まれ、ここを統治されたので日原大明神として後に祀られるようになったと。この地を日の原と呼んだのはアマテラスを祀っていたからなのか、またヒバラノカミという名前があったから日の原という地名になったのか。どっちが先にあった信仰なのかは不明です・・・でも社殿の形を見るとアマテラス信仰が後付けのような気も・・・?

日原神社の境内

御本殿

社殿は春日造で千木は男千木、ご神紋は亀甲に菊、方角は北西を向いています。

北西の方角には・・・鏡神社!?ここは鏡が御神体と見せかけてメノウ玉が御神体だったけど、今は盗まれたのでもう無いという2回ズッこける展開のご由緒だったから関係ないか・・・な・・・?

鏡の岩

拝殿横にある謎の岩。
ご由緒によるとこれは石英岩であり、天候の具合で周囲の樹木など周りの景観を鏡のごとく美しく映し出すとされています。この岩がある事から鏡の宮と呼ばれるようになったとか。するとアマテラスが祀られるようになったのは、この岩を祀る信仰があったからなのでしょうか?

産湯の池

これがヒバラノカミの産湯に使われた池とな!?

井戸のようにも見えるけど・・・

天王神社・龍神社・秋葉神社

天王神社:素戔嗚尊すさのおのみこと
龍神社:
豊玉姫命とよたまひめのみこと
秋葉神社:
軻遇突智命かぐつちのみこと

荒神?

山岬神社

山岬多良斯神やまさきたらしのかみ

この神様は古事記によるとアメノヒバラオオシナドミの息子とされています。この後ろに鏡の岩があります。

天然記念物 潮のかつら

昭和十二年四月十七日付、文部省指定の天然記念物。主幹はすでに朽ち、七本の支幹が根元から萌え出て巨木となっている。根回りは14mあり、桂の木としては珍しい形である。樹齢は不明だが、数千年を経たと思われる。春先には薄紅色の気品ある花を咲かせるという。

神社に入る前にはあまり意識しなかったのですが、参道を歩いていくとご由緒書きの真横にこの木が鎮座しており、ご由緒を読んでいると背後から桂の木が何かを訴えているようで気配がすごい・・・朽ちたとされる主幹のあたりをのぞき込んでいると引き込まれてしまうような圧倒的な力を感じます。。正直なところ、ちょっと怖かったです。

日原神社へのアクセス

JR木次線 出雲大東駅から車で10分。神社に駐車場はありませんが、車通りの多い道路から一本脇に入った旧道のようなところにある関係で、神社前に路駐してもほとんど迷惑にならない感じです。

まとめ

大国主の後裔の神を祀った神社。日の原はアマテラス由来なのか、ヒバラノカミ由来なのかという謎は残りましたが、ここはヒバラノカミの生誕地という部分を推しているように見えます。ヒバラノカミの母・息子が祀られており、祭祀の中心となりそうな磐座(鏡の岩)や桂の巨木があるなど、神様が鎮座するにふさわしい気に満ちていました。

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