神話の時代の日本人の平均寿命は?
日本人の平均寿命は女性が87歳、男性が81歳(2017年データ)と、年々永くなっています。
そんな長寿大国となった日本も、古事記に語られる「神話の時代」にはどんな一生を送っていたのでしょうか?
初代天皇「神武天皇」が即位した紀元前660年
日本人の平均寿命は14歳でした!
平均寿命の定義
まず年齢別の推計人口と死亡率のデータを使い、各年齢ごとの死亡率を割り出します。このデータを基にして平均的に各年齢の人があと何年生きられるかという「平均余命」を出します。
統計に使われる平均寿命は、0歳の子供があと何年生きられるかという平均余命なのです。
平均寿命が14歳だからと言って、生まれた子供が全員14歳で亡くなっていたら、我々の世代までつながっていきません。当然ですよね。
例えばある夫婦に子供が4人生まれたとします。
そのうち1人が成人し、60歳まで生きて、子孫を残せたとします。
しかし、残り3人は生後間もなく亡くなったとします。
60歳を4人で割ると平均寿命14歳という計算になります。
こんな計算がどうであれ、長生きすることがいかに難しい事であったか想像に難くありません。
平均寿命の推移
ちなみに平均寿命はこのように変化してきました。
- 縄文~室町 14歳
- 江戸時代 28歳
- 明治時代 30歳
- 大正時代 42歳
- 昭和10年 42歳
- 昭和20年 50歳
- 昭和30年 62歳
※数字は男性の平均寿命のみ。諸説あり年代もアバウトにまとめていますのでご参考程度に。
時代が進むにつれ、食料が安定し、住居や医療が充実し、日本人の寿命は延び続けています。
途中途中で騒乱や戦争があるにも関わらずです。
人口の推移
どのようにして命をつないで来たのか。
それは人口の変化をみると、納得なのです。
- 紀元前8000年(縄文早期)・・・30万人
- 紀元前300年~紀元後300年(弥生)・・・59万人
- 8世紀奈良時代・・・450万人
- 12世紀鎌倉時代・・・750万人
- 17世紀江戸時代・・・1227万人
- 19世紀明治時代・・・3330万人
- 20世紀大正時代・・・5600万人
- 20世紀昭和時代・・・6000万人~1億人時代へ
戦争があっても、災害があっても、日本人は安全で豊かな国を築き、安定的に人口を増やしてきました。
神武天皇が縄文時代の終わりに即位。
逆算すると大国主命の国譲りは縄文時代の出来事。
そして天照大御神が稲作を日本にもたらしたのも縄文時代の出来事となります。
そして稲作が始まると弥生時代が開かれていきます。
我々日本人が今生きているのは、弥生時代に40万人に満たなかった祖先がお米を育ててくれたからなのです。
お米を食べるようになったことで、奈良時代までに人口は爆発的に増えています。
お米を食べて命をつないでくれたから私たちがあります。
今は1億人以上いる日本人も、全ての祖先はこの弥生期の40万人余りの神々につながっているのです。
魂を燃やしていますか!?
こんなに永い人生時間を与えられた現代の日本人は、その命の時間をどんなことに使っているのでしょうか?
男性の人生を例にとって考えてみましょう。
80年の人生の内訳
20%(16年)を学校で過ごす
42%(38年)を会社で過ごす
25%(20年)を定年後の人生
神話の時代であれば学校に通っているうちに人生を終えている人が何人もいたのです。
私たちはどれだけ豊かな時代を生きているのでしょうか?
昔の人が一生を終える時間を、「学ぶ」事に費やすことが許された時代。
そして誰かの生活を支えるための「仕事」に費やす時間が40年近くもあります。
全てをやり終えた後、もう一度学ぶ時間も、もう一度働く時間もあります。
一度しかない人生。
全ての時間を無駄にしないよう、燃やし尽くしてみませんか?
最後まで読んでくださってありがとうございます。
皆様に良いご縁が結ばれますように!
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