白兎神社|恋人の聖地!男女の仲を取り持つ神社には矛盾だらけ?
因幡の白兎神話の舞台、白兎がサメを騙して身ぐるみ剥がされ、そして大国主命に助けられた。
その場所こそが白兎神社(はくとじんしゃ)です。
白兎神社の御祭神
白兎神(はくとのかみ)
豊玉姫、保食神を合祀
神社の御由緒には白兎神がどんな神様なのか詳しく書かれていません。
まさか本当にウサギさんという設定なのでしょうか!?
大国主命と八上姫の仲を取り持った神という事で、
御神徳は意中の人との縁結び!
また、大国主命が伝えた薬の知恵にちなみ、
病気平癒と動物医療というものもあります。
白兎神社の御本殿
全体的には出雲系神社の雰囲気を持つ白兎神社ですが、所々謎な部分があります。
分かる人には分かる。その不思議な点をご紹介しましょう。
御本殿の向き
真西を向いています。
命を助けてくれた、大国主命が鎮座する出雲大社の方向を向いてるのでしょうか?
しめ縄と本殿の矛盾
まずはしめ縄。
出雲系神社特有の大きく太いしめ縄ではありますが、
綯い始め(ないはじめ)の太い方が右を向いています。
出雲系神社では綯い始めは左を向いています。
綯い始めが右というのは大和系神社の特徴と言えます。
それに対して御本殿は妻入りになっており、出雲系。
しかし出雲大社と同じ「大社造」かなと思わせておきながら、
よく見ると柱が6本しかない!?
大社造であれば、切妻屋根の接合部を直接支える柱が立っています。
心御柱(しんのみはしら)と呼ばれるその柱がないのです。
また、6本の柱の足元を見ると、基礎石には模様が!!
その模様とは菊の十六花弁になっています。
つまり、皇室の御紋なのです!
千木と鰹木の矛盾
まだあります。次は千木と鰹木の謎!
千木は男千木、つまり男神を表していますが、
鰹木は2本で偶数、つまり女神であることを表しています。
風水を日本流にアレンジした陰陽道は、字のごとくこの世のあらゆる物を「陰」と「陽」で表現・分類します。
陰陽道では奇数が陽で男。偶数が陰で女。
他にも右半身が陽、左半身が陰など、言い出したらキリがないので、陰陽道はまた別の記事に書きますね。
御神紋の矛盾
出雲大社の御紋と同じ「二重亀甲剣花菱」
となっているはずですが、御本殿に取り付けられている御紋は。。
45度倒れています。
少し見えづらい画像ですみません。。
斜めにクロスするように刺さっているはずの剣が、御紋自体が45度倒れているために、
タテヨコにクロスしています。
なぜこのように取り付けられたのか。。
まとめ
出雲系と大和系をミックスした不思議な御本殿。
豊玉姫が合祀されたから鰹木が女神となったのか?しかしそもそも白兎神が男神なのか、女神なのかも不明。
また、神武天皇の祖母である豊玉姫のために、基礎石を皇室の御紋としたのか?
どちらにしても、御神紋を斜めに取り付ける意味は全くわかりません。
恋人の聖地
神社の入り口にはピンクのポストが置かれています。
その名も「すご!ウサポスト」
このポストにラブレターを投函すれば、想いが届く!?
恋愛にお悩みの方はぜひ白兎神社に参拝され、このポストからラブレターを出されてはいかがでしょうか!?
謎がいっぱいの神社ですが、謎に興味が無くても海沿いの景色を楽しめます。
ぜひお参りください。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
皆様に良いご縁が結ばれますように!
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