屏風岩|国譲り神話の裏話?オオクニヌシは交渉に応じていた!?
国譲り神話の舞台となった、稲佐の浜から少し歩いたところにある屏風岩。
なんとこの岩陰で国譲りの話し合いがなされたという言い伝えがあるのです。
古事記では、次のように述べられています。
出雲国の伊那佐之小浜に降り立ち、武御雷神は十束剣を抜き、逆さまに波の先に刺し立て、その剣先にあぐらを組んで座りながら国譲りを迫った
古事記の国譲り編
明らかに砂浜で交渉を始めていますね。。。
屏風岩の御由緒
御由緒書きにはこうあります。
雷鳴がとどろき海は荒だっていた
屛風岩の由緒書きより
出雲の国稲佐の浜沖に天下った武御雷神は波頭に剣を逆さに立てその切っ先にあぐらをかいて「あなたが治めている葦原の中つ国は天照大御神の御子神が治めることになったのでこの国を譲ってもらいたい」と厳しく言った
大国主の命は答えた「そんな大事なことを唐突に言われても返事は出来ないのでここに来てゆっくりと話し合いましょう」とこの屏風岩にさそった
なんと!古事記では息子に聞いてくれと言って話は終わっているのに、地元の伝承では「オオクニヌシが交渉に応じている」のです!
詳しく聞いたあとに息子たちに託すというのは、もしかすると「たらい回し作戦」だったのかもしれませんね。策士オオクニヌシは、タケミカヅチの根性を試したのかもしれません。国譲りのサイドストーリー、興味深いものがありますね。
屛風岩へのアクセス
屛風岩には駐車場がありません。車でお越しの方は道路を挟んだ反対側にある、稲佐の浜駐車場をご利用ください。稲佐の浜駐車場からは徒歩1分程度です。
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