仏経山|西側登山ルート
出雲地方に存在する四大カンナビの一つ仏経山。登山ルートは2つありますが、上級者向けの西側ルートについてご説明します。このルートでは↑の写真のような神秘的な磐座に出会えます。
西側登山ルート概要
駐車場:なし ※本誓寺にお願いして停めさせてもらう
登山時間:約60分
上った高さ:269m
歩いた距離:1.9km
※すべて登り片道のデータです
登山道の紹介
本誓寺側の登山口1から向かいました。民家の脇を歩いていくと、トタン板で作られた獣害対策用の壁が見えてきます。農作業をしているご婦人にご挨拶し、このトタン板をまたぐところから登山スタート。
この看板が見えたところで、左に行くと登り路。右側へ歩いて行けそうだったが、迷いなく左のルートを選択。
恐らくこの選択は間違っていなかったのでしょうが、このあと登山道が全く分からなくなりました。これは土砂崩れか何かで、登山道が消失したということでしょう。。無我夢中で道なき道を上ること15分?
ようやく山道に戻れました。今思うと、危ない事してた・・・もし道を見つけられなかったらと思うと。。この道を見つけた瞬間の安堵感はすごかった。
しばらく上ると、突然視界が開けます。どうやら頂上辺りまで登ってきた様子。目的の磐座はここからさらに進んで、山の中腹くらいまで下ったところになります。
展望広場から少し進むと、祭祀場と思われる磐座に到着。カンナビヤマの聖域に立ち入るので、ここで一拝。
笹が非常に伸びています。これでも地域の方が刈っておられる印象ですが、長袖・長ズボン・帽子着用でないと、切り傷だらけになりそう。
だいたい10m間隔くらいでしょうか?ピンクのリボンが木に巻き付けてあるのを頼りに進んでいきます。このリボンを見落とさなければ磐座まで安全にたどり着けます。
そして磐座に到着。
この磐座、実は曽枳能夜神社の元宮と言われているのです。
古代、この辺りはキヒサという地名で呼ばれていました。この地を治めるキヒサカミタカヒコは出雲の大神を祀る家であったという。出雲国造の祖先とまで古事記に示されたキヒサカミタカヒコは、出雲国造の系譜にその名を見ない。これはタブーなのか。
ここには古事記や風土記など関係ない。古代出雲人の祭祀の姿が残っているように思う。細かな歴史の記述など、どうでもよくなってしまう。そんな事を思いながら、木々の合間からこぼれる日差しを見上げていると、心が静まっていくのを感じます。
帰り道では問題の山道が崩れ落ちているポイントを迂回して歩いているうちに方角を間違えてしまい、登山口2の地点にでてしまいました。ものすごく倒木が多く、ナイフを携帯していくべきだと感じました。倒木を通過する際に、枝を切れば歩きやすかった地点がいくつか。。
このルートを登る方は必ず2名以上でいく事と、決して無理しないこと、雨の翌日には行かないことなどを守りましょう。磐座に呼ばれている時ならば、苦労せず導かれるのでしょう。まあ僕は無理にご縁を結びにいくタイプですけど!笑
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