仏経山|斐川平野にそびえる神名火山
出雲市斐川町にそびえ立つ仏経山。古くは奈良時代に編纂された出雲国風土記に神名火山と記述された霊山。以前から登ってみたいと思っていたこの山に、ついに登る事ができました!今回はそのレポをお届け致します。
神名火山とは!?
ナビるとは古語であり、御隠れになる・籠るという意味。神様がナビル場所ということは、つまり神様がいらっしゃる山なのです。出雲の人々は昔から神様がいらっしゃる山を信仰の対象として拝んでいました。
伝承によると出雲王家の方は亡くなるとカンナビにお連れしたのだそうです。そしてヒノキの根元に安置され、その周りに垣根を巡らせ野獣に食い荒らされないようにしました。これが神魂神社などにある神籬の起源なのだとか。
カンナビについて詳しくはこちらの記事をご参照ください。
仏経山の概要
標高366mで、仏経山と命名したのは尼子経久だとされています。つまり古代はカンナビ山と呼んでいたが、仏経山と改められたのは戦国時代ということになります。
出雲国風土記によると、古代この辺りは伎比佐と呼ばれ、比佐加美高日子が統治していたとされています。キヒサカミタカヒコが祭祀する神社がこの仏経山の山頂にあり、出雲大神(カミムスビ)を祀っていたとされています。現在この神社は仏経山麓に降り、曽枳能夜神社という名前になっています。
現代では出雲市斐川町神氷という地名になり、曽枳能夜神社にはカミムスビだけでなく、キヒサカミタカヒコも祀られています。
東側登山ルート
片道40分のハイキングコース。展望広場に出ることができる。
登山道の最後にロープを使って昇る急斜面があるものの、初心者でも安心して登る事ができます。
もちろんトレッキングシューズ、ウインドブレーカー、帽子、軍手などは装備しておきましょう。
途中、竜岩という竜神の姿をした岩に出会えます。
西側登山ルート
伎比佐の大岩という、曽枳能夜神社の元宮が鎮座する場所にたどり着けるルート。
本誓寺の辺りから民家の横を通って登山道へ入るので最初はほのぼのした空気ですが、
倒木や地滑りで登山道が消えてしまっている事があり、危険です。僕は登りましたが、おすすめできません。
南側登山ルート
南側、阿宮方面から目指すルート。簡単に大岩にアクセスできる様子。後日トライしてみます。
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