正月飾りはいつまで飾る?知らないと困る処分の仕方
正月の3日を過ぎると、多くの方が忙しく職場に戻り、各方面への挨拶周りに追われていらっしゃいます。
本当に多忙な時代となったため、正月飾りは1月3日を過ぎると適当に外されている事も多いのではないでしょうか?
最近では正月飾りを飾らないお宅もあり、寂しいものです。
飾らないお宅が増えているのは、「処分が面倒だから」という事もあるのかもしれません。
そんな誰もが実はよく知らない、正月飾りの「終わり方」をご紹介します。
正月飾りはいつまで飾るのか
1月7日の七草の日まで飾ります。
ただし、地方によっては15日まで飾るという所や、一年中飾っておくという所もあるようです。
もともとお正月は年神様を家にお迎えし、おもてなしする事で一年間の幸福を祈願するものです。年神様がどこに留まられ、いつ帰って行かれるのかという事については地方によって解釈が違うのでしょう。
新暦になってからは正月というのも1か月ずれていますし、仕事始めの日が昔よりもだいぶ早くなっていますので、1月7日には出社している社会人も多いでしょう。
七草粥を食べるのも正月に食べ過ぎて弱った胃腸にはちょうど良く、胃腸をリセットして正月気分を終えるご家庭も多い事でしょう。
ちなみに正月飾りはいつから飾るのか?はこちらです。
正月飾りはどうやって処分する?
1月15日(小正月)頃に行われる「どんど焼き」にてお焚き上げしてもらいます。
※出雲地方では「とんどさん」と呼ばれています。
神社のイベントとして行う場合には氏子集が、自治会などのイベントで行う場合は町内会の人が準備します。
古風なやり方では、「御神木」を立てて火を付け、正月飾りやお札・お守り、その他縁起物をお焚き上げします。
この時にお酒や焼き芋などが振舞われ、燃え盛る火が鎮火するまでの待ち時間を楽しませてくれます。火が消える頃にはお酒に夢中になっていて、そのまま別会場で直会なんてことに・・・
どんど焼きは地方によって呼び名が違うようです。
- 出雲では「とんどさん」
- 九州では「鬼火」「ほうけんぎょう」
- 会津・新潟などでは「塞の神」
塞ノ神は道祖神、道の神などの意味を持ち、出雲の古い神様のお名前に通じます。
とんどは出雲にルーツを持つようですので、これらの名前が変化していった足跡を辿ると面白い事が分かるかもしれませんね。
とんど焼がない場合は?
近くに宮司さんや氏子さんが管理している神社がない、あるいは町内会がないなどの方々はどうやって処分したらいいのでしょうか?
いただいた神社に持っていく
破魔矢・お札・お守りなど、基本的にはいただいた神社にお返しするのがマナーです。
「古神札お納め所」が常時設置されている神社ならばお納めが簡単です。
これは常時設置されているのは珍しいですが、出雲大社をはじめ大きな神社であれば初詣の期間中に大きな箱が設置されていると思います。
多くの場合無料で受け付けておられると思いますが、その場合はお賽銭箱にお気持ちをお納めしてください。
そうした返納場所がない場合は、事前に神社に電話をして「お焚き上げ」をしていただけるかどうかを聞いてみましょう。
自治体のごみに出す
もうこれは最終手段です。縁起物ですのでご自身の判断で行ってください。
金具を外すなどしてきちんと分別したうえで捨てます。
しかし正月飾りはどれをとっても縁起物。。
- 門松は年神様が降臨する御神木
- おせち料理は年神様にお供えする神饌
- 鏡餅は年神様が宿る鏡
- しめ縄は家の繁栄を祝う縁起物
不浄のごみと一緒に処分なさるのはどう考えても良い事ではありません。それなら飾らない方が良かったとも言えます。
神様に日々の感謝を伝え、新しい一年を祈願した年末年始の努力を無駄にしないように、多少お手間ではありますが大事に最後のご奉仕をしてあげましょう。
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