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日本初の和歌を詠んだのはスサノオ!?

稲田姫との結婚が決まった須佐之男命はこんな歌を詠んだと古事記にあります。

「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」

現代語訳:夫婦一緒に住むための場所として八重に垣根を巡らせたお家を作りましょう

これは日本初の和歌であったと言われています。

須佐之男命は八岐大蛇を退治する荒ぶる一面を持つ一方で、女性を愛し、和歌を詠むという素晴らしい知性を感じさせる一面があります。

和歌は祈りの本質

須佐之男命がお詠みになったこの5・7・5・7・7は神のリズムとして定着していきます。

文字が伝わるずっと前から出雲の人々は音を大事にしてきました。音にこそ霊力が備わり、唱えることで人間にも自然にも神にも通じます。こう言うとすごくスピリチュアルな話に聞こえるかもしれませんよね?

しかし、例えば小さな子供に

「あなたはダメな子よ。どんくさいから、平凡な大人になる事を目指しなさい」

あるいは、

「夢を見てないで、ちゃんといい大学に入って、いい会社に入りなさい」

と毎日毎日言い聞かせて育てたら、大人になったときにその子はどうなっているでしょうか?間違いなく自分に自信が持てない人間になりますよね。また仮に、毎日毎日「死んでしまえ」と言われたら・・・?自殺してしまう子もいますよね。

言葉(音)とはそれほど強力な力を持っています。

だからこそ神社でお祓いの時などに読み上げられる祝詞は、その力を信じられているのですよね?言葉に力がないと思っているのであれば、お祓いの祝詞もお葬式の念仏も根本的に否定されてしまうのです。

天皇陛下がお詠みになる和歌

天皇陛下がお詠みになる和歌を「御製(ぎょせい)と呼びます。

ちなみに、皇后がお詠みになった和歌は「みうた」、皇族がお詠みになった和歌は「おうた」と呼ばれ区別されています。特に天皇陛下がお詠みになった御製はほとんどが非公開です。

御製は文化的活動やおたしなみとして詠んでいらっしゃるのではありません。

祈りの本質であり、時には祈願、時には鎮魂の意を込めて詠まれているのです。

御製とは祝詞と同じく、力を秘めた特別なリズムの音です。上手とか下手とかいった尺度で評価されるものではありません。祈りの本質なのです。

天皇陛下の祈りについてはこちらの記事をご参照ください

国の大事な決定事項に対して、天皇陛下が和歌を詠んでお気持ちを伝えられるのは、尊い事なのです。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
皆様に良いご縁が結ばれますように!

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