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宗形神社|宗像家がここに来航!伯耆の国の宗像三女神

出雲がある島根県のお隣、鳥取県米子市には宗形神社があります。ムナカタと言えば福岡県に本拠を置く、宗像三女神を祀る神社が有名ですよね。

宗像三女神はスサノオの娘たち。さてこの神社にはどんな謂れがあるのでしょうか?早速ご紹介していきましょう!

 

宗形神社のご祭神

田心姫命たごりひめのみこと多紀理姫命たきりひめのみこと

湍津姫命たきつひめのみこと

市杵島姫命いちきしまひめのみこと

 

この三柱はいわゆる宗像三女神と呼ばれる女神様。スサノオから生まれた三姉妹ですね。

宗形神社ではこの三神以外に、十八柱もの神を合祀しています。

 

相殿

経津主命ふつぬしのみこと武甕槌命たけみかづちのみこと日本武命やまとたけるのみこと

上筒男命うわつつのおのみこと中筒男命なかつつのおのみこと底筒男命そこつつのおのみこと

誉田別命ほむだわけのみこと

伊弉諾命いざなぎのみこと伊弉册命いざなみのみこと大日孁命おおひるめのみこと

素盞嗚命すさのおのみこと大國主命おおくにぬしのみこと

 

合祀

倉稲魂命うかのみたまのみこと保食命うけもちのみこと月読命つくよみのみこと

天児屋根命あめのこやねのみこと天太玉命あめのふとだまのみこと猿田彦命さるたひこのみこと鈿女命うずめのみこと

阿蘇彦命あそひこのみこと阿蘇姫命あそひめのみこと

 

宗形神社のご由緒

創建年代は不詳ですが、その昔、宗像氏族が九州からこの地に来着し、祖先神である宗像三女神をお祀りしたのが起源と伝えられています。

元々は現在の社地から約300m北西の宮ノ谷の山頂にあったのだとか。その地には神々が上陸した船塚という地があったそうです。伝承ではスサノオが三女神を連れて上陸し、船は後に石と化したと・・・

神社周辺には広範囲に古墳群があることから、大規模な集団で来着したのではないかと考えられています。

 

宗形神社の境内

ご本殿

社殿は大社造り、千木は女千木、御神紋は丸に三つ輪、方角は東を向いています。

 

茅葺の立派な屋根(この日は雪が載っていました)ですが、鰹木かつおぎの数を確認すると3本。あれ?奇数!?

千木の下側も外そぎなのか内そぎなのか、はっきりしない形をしています。三女神だから鰹木も三本ということなのでしょうか・・・

 

拝殿

立派な入母屋造り。美しい拝殿なのですが。。
問題は横から見た時なのです。

お分かりいただけただろうか・・・?

 

なぜか穴が開いていてお賽銭箱が!!

反対側にも同じものがあり、2つの穴が開いているのです。

 

これについては全く説明がなく、正直な感想としては稲荷神社によくあるキツネ穴!?と直感的に思ってしまいました。

御存じない方の為に解説すると、稲荷神社というのは本殿裏に回り込んで見ると、だいたい穴が開けてあり、キツネ穴と呼ばれているのです。

相殿の神様に稲荷神(倉稲魂命うかのみたまのみこと保食命うけもちのみこと)もいることから、開いていてもおかしくはないのですが・・・

 

謎の摂社

 

狛犬

 

御神木

 

宗形神社へのアクセス

山陰道米子南ICを降りてすぐ、駐車場もあります。 JR米子駅からはタクシーで10分程度です。

 

まとめ

宗形神社の氏族が流れ着いたという伝承地。その地名はもちろん宗像という名前がついていた。

神社の前を通る街道は出雲街道と呼ばれ、北へ歩けば王の海(中海)、そして美保神社。南へ歩けば金持神社でその御祭神はオミヅヌという出雲古来の神様を祀っています。さらに南へ行けば岡山県は新見市。昔は境港や弓ヶ浜半島は地続きでなく、日本海へすぐ出られたという事を考えると、海人族である宗像が来航したことは必然であったのかもしれない。

美保の岬を通って、大船団がこの地に来航した時代を想像すると、活気のあったであろう街並みが脳裏に浮かぶ。

 

おまけ

御朱印はセルフサービスです!!

 

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