絵馬の書き方とは?の答えと豆知識!
神社に参拝すると見かける絵馬(えま)
日本人ならば小さいころから目にしていて、知らない人はいないものの、こう尋ねられると困るのではないでしょうか。
絵馬って、何?
多くの大人が困ってしまう質問ですね。何かは分からないけど、お願い事を書いたら叶えて貰えるんだよ。
え?お賽銭をあげて拝むのと何が違うの?
子どもの容赦ない質問攻めに困らないように、学んでおきましょうか・・・
絵馬の書き方
綺麗な絵柄が書いてあるものがほとんど。裏側に絵柄や装飾は無く、お願い事は裏側に書くものです。間違っても絵柄の書いてある方に落書きとかしないようにお願いします。。
書き方に決まりはありませんが、強いて言うなら、絵馬本来の意味を理解して書くと良いです。そしてお願い事をする場合は欲張らずに1つにする。
(例文)
奉納
合格祈願一年間頑張ってきた受験勉強が成就し、○○大学に合格しますように!
住所・氏名
絵柄が書いてある方(表面)に奉納と書いてある場合は、裏面に奉納と書くのを割愛してもよいでしょう。
それではどうしてこのように書くのかを順番に解説しますね!
絵馬のルーツとは!?
どうして先ほどの例文のような書き方になるのかというと、理由は3つあります。それぞれを理解していただくと、願い事が叶う絵馬の書き方が分かっていただけると思います!
理由1)馬は神様に奉納されていた
そもそも馬とは神様に使える神聖な動物と考えられていたようで、崇敬神社には生きている馬を奉納する慣習があったようです。しかし馬を奉納し続ける事は一般大衆にとっては至難の業。
そこで奈良時代くらいから登場し始めたのが木彫りの馬や、描かれた馬だったのです。このレプリカや絵画を奉納するという行為は、一般大衆でも比較的簡単に行えたことから、様々な装飾をされた美しい絵馬が誕生していきます。
絵馬を飾る絵馬殿(えまでん)なる建物が境内に建てられた神社もあるくらい、多様で美術的に価値の高い絵馬もあったようです。
この由来からわかる通り、絵馬とは奉納するものなのです。価値の高いものを差し出す事でおかげをいただくという考え方なのですね。
ですから願い事はあくまでもついでのこと。欲張らないことが大事なのです。
理由2)自分が何者なのかを明らかにする
お祓いの時に読み上げられる祝詞も、必ず住所氏名を読み上げられるのと同じです。神様にお願い事を聞いていただくためには、まずは自分が何者なのかを明らかにする必要があります。
また、奉納という観点からも誰がどんなものを贈ったのか、という事を明らかにしないと意味がありませんよね。
理由3)自分の決意や頑張りも合わせて書く
お願い事だけを申し述べるのでは成就する確率は低いですよね。だって神社って感謝を届ける場所ですから!
すでに多くのものをいただいているという事に感謝をしつつ、日ごろの頑張りに後押しをいただけるようにお願いしましょう。自分なりの一歩を踏み出している願いこそ、叶いやすいのではないでしょうか?
絵馬代を払ったんだから、お金の分だけ願いを叶えてよという考え方は日本人らしくありませんね。まあ、そんな人はいないかもしれませんが。。
絵馬誕生の地「貴船神社」
現代の絵馬の形を作ったのは京都の貴船神社だとされています。
貴船神社のご祭神は高龗神(たかおかみ)といって、水の神様です。
雨を司る貴船神社は、雨を降らせてほしいとき、止めて欲しいとき、神様にお願いするために馬が奉納されたと言います。
雨を降らせて欲しいときには赤馬
雨を止めて欲しいときには白馬か黒馬
しかし生きた馬を奉納できないときには、馬型の板に色を塗った板立馬(いたたてうま)を奉納したとされ、これが絵馬の原型だったのだと言われています。
稲作が盛んに行われてきた日本では、雨を司る水の神様への信仰は絶大。貴船神社はあっという間に全国に祀られるようになりました。そして絵馬の風習も伝播していったのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?絵馬の書き方も、絵馬のルーツを知ったうえで書くと理に適った書き方ができますよね?しかも一緒に参拝した誰かに教えてあげれば話題にもなりますよね。
神社の境内には歴史に裏付けされた楽しい話題がいっぱい!
最後まで読んでくださってありがとうございます。
皆様に良いご縁が結ばれますように!
初めての日本神話にオススメの本
この記事を読んだ方はこんなお悩みがあるではないでしょうか!?
神社に興味があるのに!
神社の御由緒書きを読んでも内容が分からない!
パワースポットとか大好きなのに
ネット検索するしか調べる術がない…
日本文化をもっと詳しく知りたい
と思ったら、神話にルーツがありそうだと分かった…
などと悩んでいる方!実は僕もそうだったんです!これからご紹介する本を読めば、神社に行くのがもっと楽しくなって、日本文化のルーツが分かります!
でも神話って読みにくい・・・そんな最初のハードルを越えやすい優秀な書籍です。僕は今でも片手に読みながらブログを書いています。時には神社参拝に持っていく事も!
神社のいろはを勉強するならまずは読んで欲しい。。そんなお勧めの書籍たちをご紹介します!
古事記の入門書
皇室の旧宮家である、竹田恒泰先生の書籍。古事記には非常にたくさんの神様が出てきて、全部覚えようとすると挫折します。。実は古事記って再び登場する神はほとんどないんです。
この本は覚えた方がいい神様とそうではない神様を見分ける目印がついているというスグレモノ!
さらに皇室側の視点で見た読解がすごく面白い!そして丁寧な解説!初めて古事記を読むなら、この本が絶対おすすめ!
日本書紀の入門書
神話や和歌が少ない日本書紀は、読み進めるのがつまらなくなりがち。だって日本書紀って年表を読んでいるような気になる記述なんです。
でもこの本なら漫画表記と文字表記がペアになっているという画期的な工夫がなされています!
文字だけ読みたい人にも、漫画だけ読みたい人にも一冊で対応可能!しかも、どっちを読んでもある程度内容がつかめてしまうという・・・初めて日本書紀読むなら絶対これ!
超高速で理解する古事記
この記事へのコメントはありません。