丹部神社|巨大な杉の木に宿るのは夜を守護する神様!
かなり珍しいタイプの神社をご紹介します!
巨大な杉の木が御神体という丹部神社(たんべじんじゃ)です。
ご覧の通り社殿はありません。ご神体の周りにはたくさんの木が生え、ちょっとした林となっています。
本当に癒されたい方におすすめ!それでは早速ご紹介していきましょう!
丹部神社の御祭神
月夜見命(つくよみのみこと)
アマテラス・スサノオと並ぶ三貴子(さんきし)のおひとりですね。夜を守護する月の神様。
古事記では誕生とともにその姿を消し、二度と物語には登場しないという謎の神様。
出雲においても祀られている神社は本当に少ないです。
藤岡大拙先生が公演の中で、「月夜見命を祀る神社は、出雲には8社しかない」と仰っていたような・・・正確な数字はメモを取り忘れた為に、分からず・・・悔やまれます。
私が発見したツクヨミさんは、日御碕神社の境外摂社の月詠社、スサノオとヤマタノオロチの伝説が残る布須神社の2社。
布須神社では「月表社」という境内摂社でした。このお社の名前も謎ですが・・・
この丹部神社では杉の木をご神体として祀られています。杉といえばスサノオや、その御子であるイソタケルが伝えた杉の植林が思い浮かびますが。。。
丹部神社の境内
木製の雰囲気ある明神鳥居がお出迎え。
狛犬さんも出雲系の構えではなく、おりこうさんな感じです。
ひとたび参道に入ると、すぐに御神体が目に飛び込んできます。
一歩一歩、進んで行くたびに畏れ多く、その迫力に圧倒されます。
お賽銭箱のがあり、玉垣には「明和四年丁亥九月吉日」と書いてあるように見えます。
ということは1767年9月でしょうか!?
向かって左に見える建物は社務所と見せかけて拝殿なのだそうです。
「丹部神社神拝殿」と書いてあります。
御神体の背後にある林
木漏れ日が美しく、風が吹くとさわさわと葉の動く音が響きます。
この林の中で目を閉じていると、心が安らいでいくのが分かります。特に用事はないけど、少しばかりぼうっとしていたくなります。
丹部神社の御由緒
明治時代に同じ宍道町の大森神社に合祀されたものの、昭和四十三年に宗教法人として分離独立したそうです。
神社の創建自体は不詳。御神紋は竹笹紋。
丹部神社へのアクセス
公共交通機関で目指すことは難しいですので、マイカーかレンタカーでお越しください。山陰道の宍道インターから車で約5分。
住宅地の真ん中にある立地のため、駐車場などはありません。神社正面の道路にちょっとしたエスケープゾーンがありますので、そこに路上駐車するしかありません。
宍道9社巡拝スタンプラリー
宍道町の氷川神社が主催するスタンプラリーです。この丹部神社を含む9社にお参りして、本殿に置いてあるスタンプを集めると、豪華な授与品がいただけます!
遺跡や山間部の神社を含んでいますので、公共交通機関では全て回る事が困難です。参加される際はマイカーかレンタカーでどうぞ!
スタンプラリーの専用シートは対象の9社にそれぞれ置いてありますが、風で飛ばされてしまっている事もあるため、氷川神社の社務所で受け取る事をお勧めします。
まとめ
スタンプラリーがきっかけで知ることができた神社でしたが、すごく癒される場所でした。なぜ月夜見命がお祀りされているのか、なぜ杉の木に宿っておられるのか。。謎がいっぱいで、しかも解決しませんでした。
この神社については引き続き取材をしていきたいと思います。ツクヨミさんについても更なる研究が必要と感じました。
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