【令和の大嘗祭】本当の天皇即位はここ!大嘗祭の意味を知っておこう!
新天皇陛下が即位され、時代は令和となりました。
しかし、天皇陛下が真の意味で天皇となられるために大事な大事なイベントがあるのです。
それが今回ご紹介する大嘗祭(だいじょうさい)なのです。
天皇とは一体なんなのか?
第二次大戦後のいわゆる「戦後教育」によって、天皇に関する情報を流す事が禁じられて以降、国民は天皇の事を詳しく知らないようになりました。
天皇とは何か?を知ると日本人とは何かも見えてきます。一生のうち何度も経験できるわけではありませんので、令和の御代替わりの大イベント、大嘗祭について学んでみましょう!
令和の大嘗祭はいつ行われる?
2019年11月14日(木)から
もちろん宮中祭祀ですから、一般の方が参加できるものではありません。ですから、どんなことを行うのか、全くの非公開です。
どんな意味があるのか非常に分かりづらいですよね。
ということで、以下に説明をしていきます。ちなみにこの日、出雲大社では神在月の大事な神事が終わったあたりです。
神様は佐太神社でお墓参りや、万九千神社に滞在している頃。
大嘗祭とは一体何なのか?
※写真引用:神社本庁ホームページ
大嘗祭の定義
新天皇が即位した時に最初に行われる新嘗祭のこと
新嘗祭と天皇の継承を行う儀式
新嘗祭(にいなめさい)とは!?
毎年秋に行われるとは豊作に感謝するお祭です。
一方で春には豊作を願う祈年祭(きねんさい)が行われます。
これらは天皇陛下の祈りの中でも特別に大事にされているお祭りです。
お米の出来栄えは国民の命に係わる一大事。
現代の日本では輸入米やほかの食べ物も多数あるので、こうした意識は薄くなったかもしれませんが。
この大事なお祭りが終わるまで、天皇陛下をはじめ皇室の方々は新米を口にされることはありません。
まずは神様にお供えしてから!という事なのでしょう。それだけ国民とは意識が違います。特に新天皇即位の時だけは、いつもよりも盛大に新嘗祭を行うのが習わし。それが大嘗祭なのです。
天皇陛下のお仕事とは!?
天皇陛下が行われるお仕事には大きく分けて2つの種類があります。
- 日本国憲法に規定された国事行為
- 皇室独自の活動
天皇陛下の国事行為とは何?
- 内閣総理大臣の任命
- 国会召集
- 外国の大使をもてなす
- 儀式を行う
これはほんの一例ですが、最初の方は政治色・外交色の強いものばかりですよね。最後の儀式を行うというものの中に、実は2019年5月に国民が大注目していた三種の神器の継承式や、10月に行われた即位礼、11月に行われたパレードが含まれているのです!
皇室独自の活動のとは何?
・宮中祭祀(この日は国民は祝日)
・各国の慰問や慰霊
・大嘗祭や新嘗祭などの特別なお祭り
つまり、大嘗祭は本来皇室独自の行事であり、政府が口を出すものではありません。
この大嘗祭を行って初めて、天皇の継承が完了するのです。非常に大事なイベントですよね!
大嘗祭の準備
1.斎田点定の儀
「さいでんてんていのぎ」
全国からたくさんの神饌(神様にお供えするもの)が届きますが、一番大事なのはお米!
大嘗祭に使われるお米は抽選によって決まります。
その2つの田んぼを悠紀田(ゆきでん)と主基田(すきでん)と呼びます。
この大変名誉な当選は、それ以降のお米の売れ行きやブランド力に影響するのでしょうが、お金やロビー活動で決まらない点が日本らしい!あくまでも占いによって決まるのです。
ちなみに平成の御代替わりの際に悠紀田に指名された「あきたこまち」は大変メジャーなブランドになりました。
2.悠紀田と主基田を決める
令和の斎田点定の儀は5月13日、午前10時から約40分間、皇居・宮中三殿の神殿の前庭で非公開で行われました。
その抽選方式とは亀ト(きぼく)といって、亀の甲羅を焼いたときに生じる亀裂を見て神様の意向を占う、古式にのっとった儀式です。この占いによって、2か所の田んぼが決まります。
宮中祭祀を担う掌典らが薄く加工されたアオウミガメの甲羅を焼き、亀卜(きぼく)を行いました。その結果。。
東の悠紀地方は栃木県
西の主基地方は京都府
そして、10月27日の午前に斎田抜穂の儀(さいでんぬきほのぎ)といって、要するに収穫が行われました。
天皇陛下から遣わされた抜穂使(ぬきほし)と呼ばれる方々が、祝詞を奏上したあと、収穫作業を行います。
3.大嘗宮(だいじょうきゅう)の造営
※写真引用:神社本庁ホームページ
大嘗祭を行うには全国から選び抜かれたお米をはじめ、様々な神饌が届きますが、それをお納めするお社が必要です。
なんと大嘗祭の為だけに宮殿が作られます!
それを大嘗宮(だいじょうきゅう)と呼び、
お米をお納めする悠紀殿(ゆきでん)と主基殿(すきでん)を中心とした宮殿です。
大嘗祭のスケジュール
1.大嘗宮の儀
2019年11月14日(木)~15日(金)
皇居東御苑に造営された大嘗宮にて
新天皇陛下は念入りに御身を清められ、悠紀殿と主基殿に籠り、秘儀を行います。
具体的な内容は明かされていませんが、おおざっぱに解説すると、お米を神様にお供えし、最後には天皇と神様がそれを食べる事によってお祭は終わります。
つまり内容的には新嘗祭と同じで、その年に収穫されたお米をまず神様にお供えし、感謝を申し上げ、最後には直会をして終了。しかし、大嘗祭の場合はこのお祭の為だけに大嘗宮が造営されるという点が大きく違います。
天皇陛下の一生に一度の大イベントであり、国民にとってもまさに一生に一度あるか無いかの大イベントなのです。また大嘗宮の儀は二日にわたって行われるのですが、下記のような順で行われます。
11/14 悠紀殿供饌の儀
11/15 主基殿供饌の儀
2.大饗の儀(だいきょうのぎ)
2019年11月16日と18日
大饗の儀とは大嘗祭の翌日から2日間に渡って行われる直会(なおらい)のこと。天皇陛下が大嘗祭に参加できなかった国民の代表とともに食事をします。
この時、大嘗宮の儀で神様にお供えされたお米を始め、全国から捧げられた神饌(お供えもの)が振舞われます。つまり、神様のおさがりを国民と共に食することによって、同じご利益を賜り、天皇と国民との絆が深まるのです。
3.親謁の儀と伊勢神宮に参拝
2019年11月22日~23日
大嘗祭を無事に終えた後、陛下は先代の天皇陛下にご報告に出向かれます。これは初代神武天皇と、直前の4代前の天皇にご挨拶するのが慣習となっています。先代へのご挨拶を済まされた後、伊勢神宮への参拝をして終了です。
【補足】即位礼正殿の儀とは!?
神話に基づいた即位式である大嘗祭とは違い、ご公務としての即位式は別日に行われます。こちらの方が国民にとっては分かりやすく、お祝いしやすいイベントですね。
まとめ
結局のところ、大嘗祭とは何なのか?
あまりに古い歴史を持っているために分かりづらい事も多いですが、天皇陛下のお仕事は祈る事。
その祈りの中でも、五穀豊穣を祈る事が何よりも大事。なぜなら天孫降臨の時代(天皇家の祖先が日本に降臨した際)、国民を飢えさせてはならないと、天照大御神の神勅を受けたからです。
それ以来、天皇陛下は126代に渡り、天照大御神の神勅を真摯に実行してこられました。三種の神器の継承と合わせて、大嘗祭を経験することでやっと天皇としての職務を継承できるということなのでしょう。
つくづく皇室の伝統や日本文化というのは、古事記・日本書紀に由来しているのだという事が分かります。これからもこうした歴史を勉強し、皆様にお届けできるように当ブログも精進していきます。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
皆様に良いご縁が結ばれますように!
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