クシナダヒメ|櫛名田比売・奇稲田姫・久志伊奈太美等与麻奴良比売命
クシナダヒメ
古事記:櫛名田比売
日本書紀:奇稲田姫
出雲風土記:久志伊奈太美等与麻奴良比売
クシナダヒメの特徴
日本初のお嫁さん・大和撫子・悲劇のヒロイン
クシナダヒメの御神徳・御利益
恋愛成就・縁結び
クシナダヒメの系譜
父:アシナヅチ
母:テナヅチ
夫:スサノオ
子:ヤシマジヌミ
姉:7人いたがオロチに食べられた
祖父:オオヤマツミ
クシナダヒメにまつわる神話
ヤマタノオロチ神話
アシナヅチ・テナヅチの元に生まれた8人の姫は、八つの頭を持つ恐ろしい大蛇「ヤマタノオロチ」の生贄になる運命だった。7人の姉たちは次々とオロチに呑まれていき、最後に残った末娘のクシナダヒメは涙していた。そこに現れたスサノオは姫をかくまうと、オロチを鮮やかに退治したのであった。命を救われたクシナダヒメはスサノオと結婚することとなった。
※八岐大蛇神話について詳しくはこちらをご参照ください
日本初の結婚式と新居
スサノオと結婚したクシナダヒメは八重垣の地で結婚式を行った。スサノオは日本初の和歌を詠みあげ、新たな門出を祝った。クシナダヒメは日本初のお嫁さんなのである。
※二人が結婚した地は諸説あるが、八重垣神社か須我神社あたりが候補地
日本初の大和撫子?
8人姉妹だった稲田姫。7人の姉たちを八岐大蛇によって失う事になりました。須佐之男命が降臨するまで、稲田姫の両親は恐怖と悲しみに打ち震える日々を過ごしていたのでしょう。
ナヅとは「撫づ」と書き、つまり、「手を撫で、足を撫で」大切に育ててきたという意味に通じます。このことから大和撫子(やまとなでしこ)という言葉の語源となったのだという説があります。手塩にかけて育てられた女性の事を指すのでしょう。
古事記ではそんな稲田姫の両親の名前をこのように名付けています。
母:テナヅチ
父:アシナヅチ
現代では大和撫子の定義は定まっていません。
古風で・落ち着いていて・教養のある女性を指す言葉という曖昧な印象です。「手塩にかけて育てられた」と解釈すると「ハネっ返りのおてんば娘」ではないことは理解できます。
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